レイ・チャールズやブレッカー・ブラザーズと共演し、これまでに350枚以上のアルバムを発売する“ドイツでもっとも尊敬されるサックス・プレイヤー”ことトニー・ラカトシュ（Tony Lakatos）と、ジャズからジプシー音楽まで演奏する“音楽の真のコスモポリタン”ことギタリストのフェレンツ・シュネートベルガー（Ferenc Snetberger）によるデュオ“Gypsy Magic”が来日。12月9日（日）愛知・名古屋 Star Eyes、12月10日（月）京都 Le Club Jazz、12月12日（水）静岡 Lifetime、12月13日（木）茨城・つくば Flog、12月14日（金）東京・南青山 Body & Soul、12月15日（土）東京・新宿 Pit Inn、12月16日（日）東京・武蔵野スイングホールの7公演を開催します。

　ジプシー・ミュージック・ヴァイオリニストの父を持つラカトシュは、ハンガリー・ブダペストの音楽一家に生まれ、6歳でヴァイオリンを始め、15歳でサックスに転向。1977年に国内のジャズ・コンクールで優勝したのをきっかけに、プロの演奏家となりました。1979年からブダペストの音楽院でジャズを学び、1981年にドイツに移住。ジャンルを超えて数多くのレコーディングやコンサートに参加する一方、1985年から1996年までオランダ人キーボード奏者のヴァン・ホフ率いるワールド・ミュージック・バンド、フィリ・フィリや、フランクフルト・アム・マイン、H.R.ビッグバンドなどさまざまなバンドで活動しました。現在はヨーロッパや北米をはじめ、アジア、アフリカと世界中の国々でツアーを行なっています。

　シュネートベルガーはハンガリーのロマの家系の出身。13歳から音楽学校でクラシック・ギターを学んだ後、ウェス・モンゴメリーやジム・ホールの演奏に興味を持ち、1977年から81年までブタペストの音楽学校でジャズを学びました。1995年にはドイツの「エンヤ」レーベルからデビュー。自身のトリオなどで活動し、ジョーイ・バロン、チャーリー・バード、ハーブ・エリス、リチャード・ボナ、ボビー・マクファーリンら多数の著名アーティストと共演。また作曲家としても評価が高く、ギターやオーケストラの曲のほかに映画音楽も手がけています。2002年、故郷シャルゴータルヤーンの名誉市民となり、さらにその2年後には〈ハンガリー勲章〉を受賞。演奏活動だけでなく、恵まれない子どもたちや若い人たちのための国際音楽学校を設立し、後進の育成にも尽力しています。