玉川太福 2018/12/10掲載(Last Update:18/12/11 10:25)
“演芸界のワンダーボーイ”こと浪曲師
玉川太福が、11月28日にソニー・ミュージック内のレーベル〈来福レコード〉より“古典編”『
浪曲 玉川太福の世界 「若き日の大浦兼武」「青龍刀権次(二)召し捕り」「天保水滸伝 鹿島の棒祭り」』と、“新作編”『
浪曲 玉川太福の世界 地べたの二人「おかず交換」「道案内」「配線ほどき」「湯船の二人」』を2作同時リリース。その発売記念イベント〈〜唸(うな)りとタンカと囲み取材と〜〉が12月7日に都内で開催されました。
“チョーン”という拍子木の音を合図に玉川太福が登場すると、客席より「待ってました!」と威勢のいい掛け声がかかり、盛大な拍手と共にイベントがスタート。三味線の音に乗せ、自身の名“太福”と読みが同じの和菓子をテーマにしたソニー・ミュージックのオリジナルキャラクター“大福くん”を持ちながら、開口一番威勢のいい声を響かせると、続けて、先輩浪曲師の
国本武春作の「玉川太福のテーマ」を披露。早速豊かな表情で声高に唸ると、このイベントに選ばれたファンたちからの感嘆の声が会場内に響き渡りました。
一節唸ったあとは、イベント・タイトルにもある“囲み取材”へ。「人生初の囲み取材が謝罪会見でなくてよかった」の第一声で場内を賑わせると、まずは取材陣から「人気講談師・
神田松之丞さんに、これだけは負けたくないものは?」という、昨今の講談の世界で注目を浴びている神田松之丞へのライバル心を煽るような質問に、「身長!」と即答。笑いを誘って和やかな雰囲気を演出しました。続いて観客が取材陣となっての質疑応答では、多くの挙手を目にすると限られた時間も考えて、咄嗟に“最初はグー”とジャンケンへ導く機転も。その後、さすが熱心なファンと思わせるマニアックな問いかけが続き、なかには12歳の男の子からの質問も飛び出すなど、幅広いファン層に驚きの声があがる一幕も見られました。
締めくくりは、“新作編”に収録されている「地べたの二人」シリーズから、当日限定ヴァージョンとなる「囲み取材」の一席で幕。参加者しか体験できない“唸り”と“タンカ”に笑いがこだました、貴重なイベントとなりました。