卓越したリコーダー奏者にして、イタリアのピリオド楽器アンサンブル“
イル・ジャルディーノ・アルモニコ”の創設者でもある指揮者の
ジョヴァンニ・アントニーニ(Giovanni Antonini)が、首席客演指揮者を務める
バーゼル室内管弦楽団と作曲年代順に進めてきた
ベートーヴェンの交響曲全集の完結作『
ベートーヴェン: 交響曲第9番「合唱」』(SICC-30498 2,600円 + 税)を12月26日(水)にリリース。
アントニーニとバーゼル室内管によるベートーヴェンの交響曲全集の録音は、第1弾の第1番&第2番がOehms Classicsで2005年にスタートし、第3番以降はソニー・クラシカルにレーベルを変えて継続されてきました。また2015年には、バロック・ヴァイオリンの名手
ジュリアーノ・カルミニョーラ(Giuliano Carmignola)、人気チェリストの
ソル・ガベッタ(Sol Gabetta)、クロアチアの個性派ピアニストの
デヤン・ラツィック(Dejan Lazic)ら、豪華ソリストを迎えた『ベートーヴェン: 三重協奏曲&序曲集』もリリースしています。
モダン楽器とピリオド楽器の両方を行き来するバーゼル室内管は、ベートーヴェンの演奏に際し、トランペットとホルン、ティンパニにはピリオド楽器を採用し、弦楽器にはガット弦を使用。木管楽器はモダン楽器を使用しながらも、HIP(Historically Informed Performance、歴史的情報に基づく解釈)を大胆に取り入れています。声楽陣も、ソプラノの
レグラ・ミューレマン(Regula Mühlemann)をはじめとする旬のソリストに、均整の取れた見事な歌唱により近年評価を高めているヴロツワフ・フィルハーモニー合唱団という、交響曲全集録音の最後にふさわしい万全の布陣を敷き、アントニーニのこだわりぬいた解釈による演奏を実現しています。