クラウディオ・アバド(Claudio Abbado)や
ズービン・メータ(Zubin Mehta)、
サー・サイモン・ラトル(Sir Simon Rattle)ら名だたる指揮者と共演し、ラトルから「ピアノからこんな音を引き出せる音楽家はめったにいない」と評されたスペインを代表する86歳の巨匠ピアニスト、
ホアキン・アチュカロ(Joaquín Achúcarro)が来日公演を開催。読売日本交響楽団との共演により
ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調を演奏するほか、東京と愛知・名古屋でリサイタルを開催します。
アチュカロは、
ファリャや
アルベニス、
グラナドスといった、スペイン人作曲家の音楽を日本に広く紹介してきた功績が大きいピアニスト。自身も「スペインの作品を日本の聴衆に知ってもらい、好きになってもらうようなプログラムを演奏する責任がある」と語っています。今回の来日リサイタルでは、生前アチュカロと親交があり、近年評価が高まっている
モンポウの作品を多く取り上げます。
来日公演と同時に、アチュカロは最新アルバム『
ショパン: 24の前奏曲ほか』(LDV-44 オープン価格)をリリース。演奏会で
ショパン作品を弾く機会は多いものの、意外にもその録音は少なかったアチュカロにとって、待望の前奏曲集の発売となります。1月21日(月)の東京・上野 東京文化会館小ホールのリサイタルでは、ショパンの「24の前奏曲」を前半に置き、後半にアチュカロ本人が“アラウンド・グラナダ”と銘打った関連性のある作品を並べています。
©Jean-Baptiste Millot