毎年1月1日にオーストリア・ウィーンにあるムジークフェラインザールからTVとラジオを通じて世界90ヵ国以上に放送され、約5億人が視聴するという
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の〈ニューイヤー・コンサート〉。2019年は
ドレスデン・シュターツカペレ首席指揮者とザルツブルク復活祭音楽総監督を兼任し、名実ともにドイツ音楽の世界的巨匠と目される
クリスティアン・ティーレマン(Christian Thielemann)が、その指揮台に初登場しました。その公演を収めたCD『
ニューイヤー・コンサート2019』(SICC-2155〜6 2,900円 + 税)が1月23日(水)に発売されます。
ティーレマンは2000年に
R.シュトラウスの「ばらの騎士」組曲と「アルプス交響曲」を指揮してデビューして以来、ウィーン・フィルの常連指揮者に名を連ね、2008年から2010年にかけては
ベートーヴェンの交響曲全曲演奏を行ない、映像と音声で収録・ソフト化するなど、ウィーン・フィルにとって重要な役割を担ってきました。ティーレマンは毎年、ドレスデン・シュターツカペレのジルヴェスター・コンサートでオペレッタを中心とする作品を指揮してきましたが、ワルツやポルカで構成したシュトラウス・ファミリーだけのプログラムは今回が初めてです。
曲目は、定番の「美しく青きドナウ」「ラデツキー行進曲」などに加え、日本とオーストリアの国交樹立150周年(「トランスアクツィオネン」)、ウィーン国立歌劇場建立150周年(「オペラ座の夜会」)など、2019年のさまざまなアニヴァーサリーなどのテーマを織り込んだ多彩な作品で構成。ウィーン・フィルの〈ニューイヤー・コンサート〉初登場作品は5曲です。
■2019年1月23日(水)発売
『ニューイヤー・コンサート2019』CD SICC-2155〜6 2,900円 + 税
[収録曲]
01. ツィーラー: シェーンフェルト行進曲op.422*
02. ヨーゼフ・シュトラウス: ワルツ「トランスアクツィオネン」op.184
03. ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世: 妖精の踊り
04. ヨハン・シュトラウス2世: ポルカ・シュネル「特急ポルカ」op.311*
05. ヨハン・シュトラウス2世: ワルツ「北海の絵」op.390
06. エドゥアルト・シュトラウス: ギャロップ[ポルカ・シュネル]「速達郵便で」op.259
07. ヨハン・シュトラウス2世: 喜歌劇「ジプシー男爵」序曲
08. ヨハン・シュトラウス2世&ヨーゼフ・シュトラウス: フランス風ポルカ「踊り子」op.227
09. ヨハン・シュトラウス2世: ワルツ「芸術家の生活」op.316
10. ヨハン・シュトラウス2世: ポルカ・シュネル「インドの舞姫」op.351
11. エドゥアルト・シュトラウス: ポルカ・フランセーズ「オペラ座の夜会」op.162*
12. ヨハン・シュトラウス2世: エヴァ・ワルツ[喜歌劇「騎士パースマーン」の動機による]*
13. ヨハン・シュトラウス2世: 喜歌劇『騎士パースマーン』より「チャールダーシュ」op.441
14. ヨハン・シュトラウス2世: エジプト行進曲op.335
15. ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世: 幕間のワルツ*
16. ヨハン・シュトラウス2世: ポルカ・マズルカ「女性賛美」op.315
17. ヨーゼフ・シュトラウス: ワルツ「天体の音楽」op.235
【アンコール】
18. ヨハン・シュトラウス2世: ポルカ・シュネル「突進」op.348
19. 新年の挨拶
20. ヨハン・シュトラウス2世: ワルツ「美しく青きドナウ」op.314
21. ヨハン・シュトラウス1世: ラデツキー行進曲op.228*ニューイヤー・コンサート初登場となる作品
[演奏]
クリスティアン・ティーレマン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
2019年1月1日 ウィーン ムジークフェラインザール