デビュー20周年を迎えるヴァイオリニストの
米元響子が、新発見された未完の作品も含む初のCD『
イザイ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全曲(未完の新発見ソナタも含む)』(KKC-057 オープン価格)を3月にリリース。3月2日(土)には東京・築地 浜離宮朝日ホールで〈デビュー20周年記念 米元 響子 ヴァイオリン・リサイタル〉を開催します。
米元は1997年、〈パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール〉で史上最年少(13歳)入賞。その後も〈日本音楽コンクール〉〈モスクワ・パガニーニ国際コンクール〉優勝をはじめ、さまざまなコンクールで優勝・入賞を重ねました。2003年からは仏パリでジェラール・プーレ(Gérard Poulet)に、2004年からはマーストリヒト音楽院で
ボリス・ベルキン(Boris Belkin)に師事し、同音楽院の修士課程を修了。現在はオランダに在住し、マーストリヒト音楽院教授を務めています。
待望の初CDとなる本作は、最近発見された未完のソナタも含む、
イザイの無伴奏ソナタ全曲。米元は2018年3月末よりサントリー芸術財団から貸与されている1727年製ストラディヴァリウスを用い、難曲揃いのイザイの世界に対峙しています。注目の未完のソナタは、イザイが遺した鉛筆書きのスケッチなどを含む譜集に収められていたもので、今回の録音では補筆補完などはせずにイザイが書き遺したところまでを演奏しています。
デビュー20周年を記念するリサイタルでは、イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第4番&第6番や「ポエム・エレジアック」、
モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ第32番、第40番、第42番を演奏。共演ピアニストには菊池洋子が迎えられます。会場の浜離宮朝日ホールは、20年前の秋に米元が初のリサイタルを開催した場所です。