ニュース

クリスティアン・アルミンク&ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団、コンビ初の来日公演開催

クリスティアン・アルミンク   2019/02/26 12:13掲載
はてなブックマークに追加
クリスティアン・アルミンク&ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団、コンビ初の来日公演開催
 フランクイザイを生んだベルギーの古都リエージュの名楽団、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団が、同団の音楽監督を務めるクリスティアン・アルミンク(Christian Arming)に率いられ、コンビ初の来日公演を6月29日(土)京都コンサートホール、6月30日(日)東京・錦糸町 すみだトリフォニーホール、7月1日(月)東京・赤坂 サントリーホールで開催。公演に先駆け、2月25日(月)にはすみだトリフォニーホールで記者会見が行なわれ、アルミンクとベルギー王国大使館公使参事官のイエルーン・ヴェルゲイレン(Jeroen Vergeylen)、すみだトリフォニーホールのプロデューサー上野喜浩、招聘元であるKAJIMOTOの代表取締役社長 梶本眞秀が登壇し、公演への意気込みやリエージュについて語りました。

 リエージュ・フィルは1960年、指揮者ファルナン・キネ(Fernand Quinet)がベルギーのフランス語圏であるリエージュに創設したオーケストラ。ルイ・ラングレ(Louis Langrée)やパスカル・ロフェ(Pascal Rophé)、フランソワ=グザヴィエ・ロト(François-Xavier Roth)といった個性的な指揮者たちが音楽監督を務め、2011年からはアルミンクが音楽監督に就任し、楽団を率いています。

 アルミンクは、オーストリア・ウィーン出身の指揮者。レオポルト・ハーガー(Leopold Hager)や小澤征爾らのもとで研鑽を積み、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者やルツェルン歌劇場音楽監督およびルツェルン交響楽団首席指揮者などを経て、2003年から2013年まではすみだトリフォニーホールを本拠地とする新日本フィルハーモニー交響楽団の音楽監督として、意欲的なプログラムを展開しました。

 コンビ初の来日となる本公演では、ベルギーのフランス語圏生まれで早逝した作曲家ルクーによる「弦楽のためのアダージョ」、ギター・ソロに鈴木大介を迎えてのタン・ドゥンによるギター協奏曲「Yi2」、ピアノ・ソロに小林愛実を迎えてのモーツァルトのピアノ協奏曲第20番、ブラームスの交響曲第1番、オルガンにティエリー・エスケシュ(Thierry Escaich)を迎えてのサン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」を組み合わせた曲目が予定されています。

 記者会見でアルミンクは、リエージュ・フィルのカラーについて、「音の特色として、まずはいわゆるフレンチの、フランス式の伝統的な色があります。リエージュは物理的にもフランスに非常に近く、速い電車に乗ったら3時間くらいの距離です。と言いながらも、ドイツもものすごく近いんです。なのでドイツのオーケストラの特色の、重く深遠な色も併せ持ったオーケストラです」と語り、曲目については「ブラームスの交響曲第1番は、私の大好きな曲。サン=サーンスの交響曲第3番〈オルガン付き〉を演奏できるのも嬉しいですし、オルガニストのティエリー・エスケシュさんはすばらしいオルガニストであるばかりでなく、すばらしい作曲家でもあります。こういった方々と共演できるのも、ほんとうに楽しみです。プログラムはそのほかに、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番や、タン・ドゥンのギター協奏曲〈Yi2〉もあります。そしてベルギー人の作品として、ルクーの〈弦楽のためのアダージョ〉も演奏します。これは12分くらいの小さい曲なのですが、以前新日本フィルとも演奏していますので、もしかすると覚えていらっしゃる方がおられるかもしれませんね」と紹介。さらに、「今回のツアーをとてもとても楽しみにしています。こちらのすみだトリフォニーホールもそうですし、サントリーホール、それから京都コンサートホールにも参りますことを、すごく楽しみにしています」とツアーへの期待をコメントしました。

クリスティアン・アルミンク指揮
ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団


2019年6月29日(土)
京都コンサートホール
14:00〜
www.kajimotomusic.com/jp/concert/k=724

[曲目]
ルクー: 弦楽のためのアダージョ
タン・ドゥン: ギター協奏曲「Yi2」(ギター: 鈴木大介)
ブラームス: 交響曲第1番ハ短調op.68


2019年6月30日(日)
東京 錦糸町 すみだトリフォニーホール 大ホール
15:00〜
www.triphony.com/concert/detail/2017-12-002103.html

[曲目]
ルクー: 弦楽のためのアダージョ
タン・ドゥン: ギター協奏曲「Yi2」(ギター: 鈴木大介)
サン=サーンス: 交響曲第3番ハ短調op.78「オルガン付」(オルガン : ティエリー・エスケシュ)


2019年7月1日(月)
東京 赤坂 サントリーホール
19:00〜
www.kajimotomusic.com/jp/concert/k=725

[曲目]
ルクー: 弦楽のためのアダージョ
モーツァルト: ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466(ピアノ: 小林愛実)
ブラームス: 交響曲第1番ハ短調op.68
最新ニュース
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 中国のプログレッシヴ・メタル・バンド 精神幻象(Mentism)、日本デビュー盤[インタビュー] シネマティックな115分のマインドトリップ 井出靖のリミックス・アルバム
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015