クラシック界のみならず、ポピュラー・ミュージックやジャズの領域でも活躍する作曲家 / ピアニストの
高橋悠治が、〈ことばのない詩集〉と題するピアノ・リサイタルを3月7日(木)に東京・築地 浜離宮朝日ホールで開催。
1938年東京生まれの高橋は、作曲を
柴田南雄、
小倉 朗、
ヤニス・クセナキスに師事。フランスとドイツ、アメリカで活動したのち72年に帰国し、74年から76年に
武満 徹らと作曲家グループ“トランソニック”を組織、同名の季刊誌を編集しました。78年から85年には“
水牛楽団”を組織し、アジアの抵抗歌をアレンジ・演奏、さらに80年から87年には月刊ミニコミ『水牛通信』を発行するなど、多岐にわたる活動で知られています。
今もなお音楽が生まれる最先端を探求する高橋による本公演は、ドイツ・ルネサンス時代の作曲家 / オルガニストのアルノルト・シュリックによる「優しいマリア」や、
F.クープランの「花開くユリ / 葦(あし)」、
モンテヴェルディと
ヴィヴァルディ作品の校訂者としても知られるイタリアの作曲家 / 音楽学者
ジャン・フランチェスコ・マリピエロによる「アーゾロ詩集 / きらめき」、2016年に高橋が作曲した「空撓(そらだめ)連句」、そしてハンガリー出身カナダ在住の作曲家チャポー・ジュラが2018年に作曲した「〈優しいマリア〉変奏曲」など、幅広い時代や様式の曲目を予定しています。
え: 柳生弦一郎