世界的な指揮者 / 作曲家 / ピアニストの
サー・アンドレ・プレヴィン(Sir André Previn)が、米ニューヨークの自宅で逝去。89歳でした。
プレヴィンは1929年、独ベルリン生まれ。フランスを経てアメリカへと渡り、1943年に米市民権を獲得しました。当初ジャズ・ピアニストとして頭角を現し、ジャズとクラシックの双方のジャンルにおいて多くの録音を残したほか、作曲家としても精力的に活動。数多くのハリウッド映画音楽に作曲や編曲、音楽監督として携わり、アカデミー賞を4度受賞したほか、初のオペラ『欲望という名の電車』はフランス・ディスク大賞を受賞しました。
指揮者としては、
ピエール・モントゥー(Pierre Monteux)に指揮を学んだのち、1967年の
ヒューストン交響楽団の音楽監督就任を皮切りに、
ロンドン交響楽団や
ピッツバーグ交響楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニック、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団などで音楽監督、首席指揮者などのポストを歴任。そのほか世界の主要オーケストラからコンサートやレコーディングにしばしば招かれ、毎年のように
ボストン交響楽団や
ニューヨーク・フィルハーモニック、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団などに出演。2009年から3年間にわたり、NHK交響楽団の首席客演指揮者も務めました。