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羽田健太郎による唯一の交響曲「交響曲 宇宙戦艦ヤマト」、発見された自筆譜に基づくオリジナル版が初CD化

羽田健太郎   2019/03/11 11:56掲載
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羽田健太郎による唯一の交響曲「交響曲 宇宙戦艦ヤマト」、発見された自筆譜に基づくオリジナル版が初CD化
 日本のアニメ史の金字塔『宇宙戦艦ヤマト』のテーマ・モチーフを用い、作・編曲家 / ピアニストの“ハネケン”こと羽田健太郎が作曲した唯一の交響曲「交響曲 宇宙戦艦ヤマト」。発見された直筆スコアに基づくオリジナル版の最新録音盤『羽田健太郎: 交響曲 宇宙戦艦ヤマト』(COCQ-85460 3,000円 + 税)が4月17日(水)にリリースされます。

 「交響曲 宇宙戦艦ヤマト」は、数多くの音楽を生み出してきた羽田が35歳で作曲した唯一の交響曲であり、宮川 泰と羽田の両名が生み出したヤマトのモチーフを用いながら、古典的な交響曲を目指したオーケストラ作品。第1楽章は有名なメインテーマと「イスカンダルのテーマ」を用いたソナタ形式、第2楽章は羽田も作曲家として参加した“完結編”の音楽が取り入れられ、第3楽章にはヴォカリーズを起用、そして“大いなる愛”をテーマに独奏ヴァイオリンと独奏ピアノによるドッペルコンチェルトとして発展させた終楽章で幕を閉じます。1984年に大友直人指揮NHK交響楽団により初演され、その音源がLPとCDでリリースされたほか、2009年のセッション録音盤も存在します。

 今回発売となる『羽田健太郎: 交響曲 宇宙戦艦ヤマト』は2018年8月、東京交響楽団(東響)とミューザ川崎シンフォニーホールによるクラシックの“名曲全集”に組み込まれた演奏会をライヴ収録したもの。初演時から指揮を務めている大友直人がタクトを振り、東響の名誉コンサートマスター大谷康子、ピアニスト横山幸雄、ヴォカリーズにソプラノの小林沙羅という前作の2009年セッション録音盤のソリストが再集結しています。さらに今回の演奏は、羽田の逝去後に発見された自筆譜をもとに起こされたオリジナル・エンディングを採用しており、これまでの録音とは異なる完全オリジナルスコア版での録音となりました。

 羽田の長女で有限会社羽田音楽事務所代表取締役の羽田紋子は「生前、自分が作曲した楽譜は世に出したらほぼ全て処分していた父ですが、この〈交響曲 宇宙戦艦ヤマト〉の楽譜だけは、袋にしまい大切に仕事部屋の棚に保管されていました。いつか今日の様な日が来る事を願っていたのではと思わずにはいられません」とコメントを寄せています。コメントの全文は日本コロムビアのwebサイトでご確認いただけます。

■2019年4月17日(水)発売
『羽田健太郎: 交響曲 宇宙戦艦ヤマト』
CD COCQ-85460 3,000円 + 税

[収録曲]
羽田健太郎
テーマ・モチーフ 宮川 泰 / 羽田健太郎
交響曲 宇宙戦艦ヤマト
01. 第一楽章 誕生
02. 第二楽章 闘い 〈スケルツォ〉
03. 第三楽章 祈り 〈アダージョ〉
04. 第四楽章 明日への希望 〈ドッペルコンチェルト〉


[演奏]
大友直人指揮東京交響楽団 / 大谷康子(vn) / 横山幸雄(p)/ 小林沙羅(S)

[録音]
2018年8月25日 神奈川 ミューザ川崎シンフォニーホール
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