東京・渋谷の新国立劇場では今シーズンより、レパートリーの拡充を目指してダブルビル(1幕ものオペラの2本立て公演)を1年おきに上演。その初回となる〈2018 / 2019シーズン オペラ「フィレンツェの悲劇 / ジャンニ・スキッキ」〉(新制作)が2019年4月7日(日)から17日(水) にかけて開催されます。
本公演は、ともに20世紀初頭を代表する作曲家がフィレンツェを舞台に作曲した、
ツェムリンスキーの悲劇『フィレンツェの悲劇』と
プッチーニの喜劇『ジャンニ・スキッキ』という2作品の組み合わせ。『フィレンツェの悲劇』は、世紀転換期のウィーンで活躍し、耽美的で豊麗な音楽で知られるツェムリンスキーの代表作です。デカダンス文学の旗手
オスカー・ワイルドの戯曲を原作に、夫婦と妻の愛人の3人が繰り広げる奇妙な悲劇を描きます。一方『ジャンニ・スキッキ』は、富豪の遺産相続をめぐる強欲な人間たちの騒動と若いカップルの恋を描いた、
プッチーニの喜劇。ラウレッタのアリア「私のお父さん」は、コンサートで歌われることも多い、テレビCMなどでもおなじみの人気曲です。
それぞれの作品のキャストには、
セルゲイ・レイフェルクス(Sergei Leiferkus)、
カルロス・アルバレス(Carlos Álvarez)という世界的名バリトンが迎えられ、この春舞台デビュー30周年を迎えるというアルバレスはこの公演でジャンニ・スキッキ役にロールデビューを飾ります。『フィレンツェの悲劇』のビアンカには、ヨーロッパで活躍する齊藤純子が登場。さらに『ジャンニ・スキッキ』のラウレッタとリヌッチョの若いカップルを砂川涼子、
村上敏明が演じるなど、贅沢な布陣が敷かれています。指揮は後期ロマン派を得意とする
沼尻竜典、演出はイタリア育ちでドラマの繊細な読み込みに定評がある粟國 淳です。
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2018 / 2019シーズン オペラ「フィレンツェの悲劇 / ジャンニ・スキッキ」(新制作)www.nntt.jac.go.jp/opera/giannischicchi2019年
4月7日(日)14:00〜
4月10日(水)19:00〜
4月14日(日)14:00〜
4月17日(水)14:00〜
東京 渋谷 新国立劇場 オペラパレス
[曲目]
ツェムリンスキー: 『フィレンツェの悲劇』
全1幕
(ドイツ語上演 / 字幕付)
プッチーニ: 『ジャンニ・スキッキ』
全1幕
(イタリア語上演 / 字幕付)
[チケット]
S: 27,000円 / A: 21,600円 / B: 15,120円 / C: 8,640円 / D: 5,400円 / Z: 1,620円