米津玄師の新曲「海の幽霊」が、6月7日(金)公開のアニメーション映画「海獣の子供」の主題歌に起用されることが決定。「
Lemon」のミュージック・ビデオを手掛けた
山田智和の撮影による新たなアーティスト・ヴィジュアルが公開されています。
「海獣の子供」は、漫画家・五十嵐大介の作品を、映画『
鉄コン筋クリート』で第31回〈日本アカデミー賞〉“最優秀アニメーション作品賞”を受賞したSTUDIO4℃が映像化。部活での居場所をなくしてしまった少女・琉花が、夜の海で出会った不思議な少年・海との出会いをきっかけに、五感を震わす海の世界へと足を踏み入れていく海洋冒険譚です。琉花のヴォイス・キャストを
芦田愛菜、物語の鍵を握る少年・海を石橋陽彩、海の兄である空を俳優・
窪塚洋介の長男、窪塚愛流がそれぞれ務めるほか、
稲垣吾郎、
蒼井 優、
渡辺 徹、
富司純子らが声優キャストに名を連ねています。
今回、米津が「海獣の子供」の主題歌を手がけたのは、米津が公式イメージ・ソングを書き下ろしたルーヴル美術館特別展〈ルーヴルNo.9 〜漫画、9番目の芸術〜〉より原作者の五十嵐と親交が続いていた縁から実現に至ったとのこと。五十嵐は、「映画『海獣の子供』の主題歌を米津さんに……という話を伺った時、来るべきものが来たような、不思議な昂揚を感じました。心を高く深く拡げてくれつつ、同時に着地点を示してくれるような美しい歌に出会えて、今はただ感無量です」と、自身の作品と米津の作品が結びついた喜びを語っています。
原作を初めて読んだのは10代の頃だと思うのですが、そのすごさに圧倒されたことを憶えています。今読み返してもあの時の衝撃は全く古びず、更に新しい発見をもたらしてくれます。
もし映像化されるのであれば歌を作らせてほしいなあなんていうふうに思ってたことが、今日になって実現するというのはなんとも感慨深いです。
原作が持ってるものに負けないよう、それでいてうまく寄り添えるようなものが、果たして自分に作れるのかと、ここ数ヶ月は問答の日々でした。今は映画館で流れる日を楽しみにしています。
――米津玄師米津玄師さんと初めてお会いしたのは何年前になるでしょうか。
それからの様々な人のつながりを経て、映画「海獣の子供」の主題歌を米津さんに……という話を伺った時、来るべきものが来たような、不思議な昂揚を感じました。
心を高く深く拡げてくれつつ、同時に着地点を示してくれるような美しい歌に出会えて、今はただ感無量です。
――五十嵐大介photo by 山田智和