アンジュルムのリーダーで、
ハロー!プロジェクトのリーダーも務めた“あやちょ”こと
和田彩花の卒業コンサート〈ハロプロ プレミアム アンジュルム コンサートツアー 2019春 ファイナル 和田彩花卒業スペシャル 輪廻転生 〜あるとき生まれた愛の提唱〜〉が6月18日に東京・日本武道館で開催されました。
ハロプロエッグ(現
ハロプロ研修生)のメンバーとなって15年。アンジュルムの前身、
スマイレージからリーダーとして活躍し、その確固たる意志で作り上げたアンジュルムの第1章の集大成となる圧倒的なパフォーマンスを披露しました。
最新アルバム収録曲「
赤いイヤホン」でスタートした本ライヴ。最新の26thシングル「
恋はアッチャアッチャ」まで一気に披露すると会場はいきなりヒートアップ。MCの途中には前ハロプロリーダーの
矢島舞美がサプライズで登場し、和田への優しさ溢れる手紙を読み上げると、和田は涙をこぼしながらも笑顔を見せました。ふだんはアンジュルムの最年長としてふるまう和田の“妹気質”な一面が垣間見えたシーンでした。
その後は「
夢見る 15歳(フィフティーン)」「
シューティング スター」「
スキちゃん」など、最近のアンジュルムのライヴではあまり披露していなかったスマイレージ時代の曲も次々に披露。終盤はアンジュルムの人気ライヴ・ナンバーを畳み掛け、大盛況のうちにライヴ本編は終了しました。アンコールでは、和田が凛とした白いパンツスーツで登場。自身がハロプロで一番好きな曲だというインディ・デビュー曲「
ぁまのじゃく」に続き、「
46億年 LOVE」「
友よ」を披露してコンサートは終了。ハロプロの卒業コンサートの定番であるセレモニーではなく、ライヴの感想を一人ひとり言っていくスタイルという斬新な演出も取り入れた明るいコンサートとなりました。
6月19日(水)より、アンジュルムのリーダーは
竹内朱莉、ハロプロのリーダーは
モーニング娘。'19の
譜久村 聖が引き継ぐことに。なお新体制のアンジュルムは、7月13日(土)より開催されるハロー!プロジェクトの夏コンサート・ツアーに出演。また、6月30日(日)には福岡・地行浜 ヤフオク!ドームでの〈FUKUOKAMUSIC FES〉、8月4日(日)には茨城・ひたちなか 国営ひたち海浜公園で開催される〈rockin'on presents ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019〉への出演も決定しています。
[オフィシャル・レポート] アンジュルムの和田彩花が、2019年6月18日(火)に日本武道館にて開催された卒業公演〈ハロプロ プレミアム アンジュルム コンサートツアー2019春ファイナル 和田彩花卒業スペシャル 輪廻転生〜あるとき生まれた愛の提唱〜〉をもってグループ及びハロー!プロジェクトを卒業した。
和田彩花は2004年にハロプロエッグに加入した後、2009年にアンジュルムの前身グループである S/mileage(スマイレージ)結成メンバーとして参加し、グループのメジャー・デビューから改名を経て現在までリーダーを担当、2017年からはハロー!プロジェクトのリーダーを兼任した。卒業公演には約1,2000人を動員。ライヴの模様はフジテレビTWOにて生中継されたほか、国内・台湾を含む全29会場にてライヴビューイング中継された。
武道館が赤いペンライトの光で埋め尽くされた中「赤いイヤホン」(最新アルバム『輪廻転生〜ANGERME Past, Present & Future〜』収録曲)からスタートしたライヴは、M4「恋はアッチャアッチャ」まで一気に会場を盛り上げていく。12人の個性がぶつかり合うパワフルなパフォーマンスに、(リーダー・和田の仏像&芸術好きが影響したかのような)美意識が一本芯で通ったステージは華やかそのもの。最初のMCでは和田彩花が「今日でアンジュルムの第1章が完結します。同時に第2章のスタートでもあります」と宣言し、「楽しんでいきましょう!」と笑顔を見せた。サプライズでは、前ハロー!プロジェクトリーダーの矢島舞美がかけつけた。矢島は花束を和田に贈り、「ハロー!プロジェクトリーダーを引き継いでくれて、この大切なみんなの場所を力強く守り続けてきてくれたこと、本当に本当にありがとうございました。これからはじまる、あやちょの新たな人生が、たくさんの笑顔とたくさんの愛にあふれていますように。ずっとずっと、幸せでいてください」と和田の背中を後押しする手紙を読み上げる。また、「次のリーダーはタケちゃんだね!」とアンジュルム次期リーダーの竹内朱莉にも激励の声をかけた。
MC明けにはメジャーデビュー曲「夢見る 15 歳(フィフティーン)」が披露され、武道館は大喜びのコールに包まれた。「帰りたくないな。」ではセンターステージに一人立った和田彩花と、メインステージに立ったほかのメンバーたちが見つめ合う一幕も。そして中盤のメドレーブロックでは、スマイレージ時代の5曲をメンバーがかわるがわる披露。中西・竹内・勝田ら3人での「私の心」から和田がソロで「シューティング スター」を歌い上げた。
全員が再度集まっての「交差点」では、センターステージ全体が時計のように回転しながら上昇し、中心の和田に向かって歌うメンバーたちの中から感極まって涙を流す者が次々に出た。歌詞おわりの“ありがとう”を歌い上げた竹内朱莉が泣いて和田の肩にもたれるのを和田が笑いながら受け止める曲終わりに会場があふれんばかりの歓声に包まれる。そして円陣を組み、メジャー・デビュー曲のアンサー曲でもある最新シングル曲「夢見た 15年」へ。振り付けの中で和田とメンバー一人一人が対になり、前に進もうとするサビの歌詞を爽快なメロディにのせ、全員で歌い上げる姿はアンジュルム第1章のラストにふさわしい圧倒的な輝きを放っていた。後半戦では「次々続々」を皮切りに、グループの人気ナンバーとなった「大器晩成」まで完全燃焼のセットリストで駆け抜けた。
アンコールでは会場が赤いペンライトの光に包まれ、純白のドレスに身を包んだ和田がデビュー曲の「ぁまのじゃく」をソロで歌い上げたあと、みずから語りかける形でファンへの思いを伝える。最初にファンへの感謝、続いてスタッフ陣への感謝。そしてメンバーについては「みんな違ってていいんだってことに気付かされました。当たり前だけどなかなかそういったことを忘れがちだったなと思っていて、気づかせてくれたみんなに感謝しています。アンジュルムというグループとして、同じ方向にむかって1つにならなければいけない時にはみんなで違いを乗り越えていけばいいんだってことも学びました。今後一人ずつが自分の考えをもって活動を維持してくれたら、私は嬉しいと思います」、そして自身のこれからについては「アイドル、そして女性として在り方についても見つめ直していきたいと思います。アイドルの解釈の幅を広げるためにまたステージに戻ってくることが次の夢であり目標です」と語った。
在籍メンバーが卒業メンバーへ言葉を贈るパートも、武道館ライヴを振り返っての感想を一人ひとりが語るスタイルで行なわれた。アンジュルムはリーダーに竹内朱莉が、サブリーダーには中西香菜と川村文乃が就任する形で次へとつながっていく。川村文乃は、和田が挨拶の中で心配していた“メンバーの忘れ物チェック”と“お弁当の食べ残し”について「これからの忘れ物チェック、お弁当の野菜残しは私が食べますので心配しないでください! 和田さんの次の夢も応援しています」と明るい姿をみせた。
また、中西より先に挨拶することになった竹内朱莉は終始泣かないように声色を乱高下させながらも「わだちょの次ってプレッシャーが大きすぎて、こんなすごい人の次ってヤバいじゃないですか。頑張りますね。次に武道館に立つ時は形が違うかもしれないけれど、この場所に戻ってこられるように。ちゃんと見ててください。安心して卒業しないでいいんで(会場笑)もうずっと心配していてください。そしたらわだちょがいつでも見てるって私も思って、がんばります。本当にありがとうございます。お疲れ様でした。皆さん本当にありがとうございました。明日からもよろしくお願いします」と会場の注目を集めながら次期リーダーとしてのMCを乗り切った。
最後に中西香菜は号泣しながら「最近になっていろいろなことに気づきました。今まで和田さんが注意していることを私達が全然聞かなくても、懲りずに注意してくださってたこととか。本当にありがとうございます。和田さんのことが大好きです」と全身で和田への気持ちを語っていた。
「これからは同じ場所では活動はしないけど、ずっと仲間であり、ずっと一緒って思いは持っています。今日の11時59分までみんなの面倒をしっかり見て、次の第2章に送り出し、私も第2章に歩いていきます。みなさんもすこし寂しいかもしれませんけど、しっかりと眠ってご飯を食べて、そしてやるべきことをお互いしっかりやりましょう。またどこかで会いましょう。ありがとうございました。和田彩花でした!」と和田彩花。ラストは「46億年 LOVE」「友よ」で見事に締めくくられ、アンジュルムの第1章はここに幕引きを迎えた。
和田の卒業という大きな節目を経て、アンジュルムはこの日から同時に第2章へと突入していく。また、ハロー!プロジェクト全体のリーダーはモーニング娘。'19の譜久村 聖へと引き継がれることになっている。新体制となったアンジュルムは、7月13日(土)より開催される Hello! Project の夏コンサートツアーに出演。また、6月30日(日)には福岡 ヤフオク!ドームでの〈FUKUOKAMUSIC FES〉、8月4日(日)には〈rockin'on presents ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019〉への出演も決定している。