柴田 淳が、約7年ぶりとなるカヴァー・アルバム『おはこ』(
初回限定盤 CD VICL-70242 4,000円 + 税 /
通常盤 CD VICL-65030 3,000円 + 税)を7月24日(水)にリリース。収録される全11曲のタイトルが発表されています。
本作は、柴田 淳の魅力あるヴォーカル力を発揮してスマッシュ・ヒットを記録した2012年発売のカヴァー・アルバム『
COVER 70’s』の第2弾。
梅沢富美男「
夢芝居」、
堀江 淳「メモリーグラス」といった男性アーティストの代表曲のほかに、
ちあきなおみがカヴァーしてヒットを記録した
水原 弘の「
黄昏のビギン」、
大橋純子の「
シルエット・ロマンス」といった女性アーティストの名曲を含む全11曲が収録されています。また、CD購入者特典のオリジナル・ポストカードの絵柄が公開されています。対象店舗などの詳細はビクターエンタテインメントの
オフィシャル・サイトにてご確認ください。
柴田は収録曲の
松山千春「恋」について、「まだまだ大先輩の松山さんの足元にも及びませんが、私の歌う『恋』で、いつか誰かがほろほろっと泣いてくれる日が来たら嬉しいです」とカヴァーする喜びを語り、また、
テレサ・テン「
つぐない」については「これからも機会があったら、テレサ・テンさんの曲をカヴァーしたいです。全曲テレサ・テンカヴァーなんて夢ですね」、
ジュディ・オング「
魅せられて」については「ジュディ・オングさんのフェイクが素敵過ぎて、その色気はまだまだ出せない!と挫けそうになりながら必死に両手を広げて歌いました(笑)」とそれぞれコメントを寄せています。
OA解禁となった3曲に対するコメント
柴田 淳「恋」松山千春(1980年)何故なんでしょうか。松山さんのこの歌を聴くと、私は号泣してしまうのです。
もうイントロで涙が溢れてきてしまいます。
私の恋愛経験そのものなのかもしれません。
男性の松山さんが女言葉で歌うことが尚更涙をそそります。そして、今度生まれてくるとしてもやっぱり女がいい。だけどあなたになんかつまずかないわ!という歌詞は、もう涙を流さなかったことはないです(笑)。普通の歌ならば、あなたに躓きたくないからもう女では生まれたくない的な想いの歌が多いと思います。そこを、やっぱり女がいいと言いきるこの曲は、男性が書いたなんて信じたくないほどリアリティがあります。
しかし、聴くのと歌うのは全く別ですね。松山さんの世界観、この曲の個性を壊さずに歌うというのはとても難しかったです。結局、自分の心で思うままに歌わせて頂きました。
まだまだ大先輩の松山さんの足元にも及びませんが、私の歌う「恋」で、いつか誰かがほろほろっと泣いてくれる日が来たら嬉しいです。「つぐない」テレサ・テン(1984年)私のおはこ中のおはこです。これはホールツアーのアンコールで、よくアカペラで披露するほどのおはこ曲です。
私はテレサ・テンさんが大好きで、曲が大好きなんです。どれもこれもキャッチーでメロディアスで歌い易い。自然と誰が作っているんだ?と思うようになり、その時から作曲家三木たかし氏のファンになりました。
その三木氏の作品を私が歌う日が来るとは、夢のようです。三木氏に聴いてもらいたかったです。
昔話ですが、デビュー前、とあるオーディションでグランプリを受賞した時、審査員の一人が三木たかし氏でした。私の母校の校歌を作曲してくださっていたこともあり、沢山お話しさせてもらった思い出があります。今度僕のスタジオに来なさいとまで言われていたのに、気づいたら自分のことで精一杯で、デビューしたご挨拶も出来ずじまいになってしまいました。
そんな無礼や反省を込めながら、心を込めて歌わせて頂きました。やっぱり三木先生の曲、好きです。これからも機会があったら、テレサ・テンさんの曲をカヴァーしたいです。全曲テレサ・テンカヴァーなんて夢ですね。「魅せられて」ジュディ・オング(1979年)子供の頃、ジュディ・オングさんのこの曲をよくテレビで見ていたので、歌うのがとても楽しみだったのですが、名曲中の名曲を私が歌うことがどんなに凄いことなのか、前回もそうでしたが、今回もいざボーカルブースに入って歌うとなった時に、遅すぎますが気後れしました(笑)。
レコーディングでは、メロディの幅が広く、キー合わせにとても苦労しました。これで正解だったのか未だにわからないほどです。また英語の歌詞にも苦戦しました(笑)。ジュディ・オングさんのフェイクが素敵過ぎて、その色気はまだまだ出せない!と挫けそうになりながら必死に両手を広げて歌いました(笑)。
そしてアレンジの素晴らしさに感動しました。筒美京平さんのアレンジの緻密さは、もう音を見ているような芸術作品だなぁと思いました。アレンジも一つの作品になっている。昔の楽曲のクオリティの高さたるや、やはり気後れするほどでした。
本当に名曲で、全く色あせることがないアレンジで、レコーディングしながら今回お願いしたプロデューサーの河野伸氏とため息をつくほど惚れ惚れしていました。
前作同様、今作もアレンジはオリジナルを尊重したものになっています。
是非、アレンジのサウンド面も注目して頂けたら嬉しいです。
私のカヴァーが若い方の昔の名曲を知るきっかけや橋渡しとなれたら本望です。