6月29日(土)に京都・下鴨半木町 京都コンサートホールで開催される
クリスティアン・アルミンク(Christian Arming)指揮
ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団の来日公演に先駆け、当公演でソリストを務めるギタリストの
鈴木大介が6月20日(木)に京都・岡崎 蔦屋書店にてスペシャル・イベント〈『鈴木大介トークセッション&プレミアムライブ』〜新しい音楽、クリエイティブ最前線〜〉を開催しました。
本イベントは、前半は作曲家の酒井健治とのトークセッション、後半は鈴木によるプレミアム・ライヴという2部構成。トークセッションは、リエージュ・フィル公演で鈴木が演奏する
タン・ドゥン作曲の「ギター協奏曲〈Yi2〉」のギター・ソロ部分を演奏しながら進行。琵琶を感じる音色やトレモロを駆使する奏法、京劇を連想させるシーン、広く長いフレージングからなる大陸的なメロディなど、作曲者の出身国である中国ならではの要素が詰まっており、風景描写に長けたタン・ドゥンの魅力を紐解きました。
後半のライヴは、前半に語られた酒井の「エーテル幻想 ギターソロのための」からスタート。疾走感溢れるグルーヴと斬新な響きが特徴の作品で、鈴木による渾身のパフォーマンスに聴衆は聴き入りました。続いて、タン・ドゥンのことを高く評価していた
武満 徹の名編曲による「イエスタディ」「オーバー・ザ・レインボー」、先月亡くなった
ドリス・デイの歌った「シークレット・ラヴ」などが演奏され、会場は贅沢な音楽空間となりました。
Photo: 山本康平