今年で結成20周年を迎えた、辻村豪文と辻村友晴による兄弟ユニット、
キセルが、2枚組のベスト・アルバム『
Kicell's Best 2008-2019』(2CD DDCK-1062 3,200円 + 税)を8月21日(水)にリリース。
Disc 1には、「カクバリズム」移籍後の2008年以降のアルバム『magic hour』『凪』『明るい幻』『The Blue Hour』などから選曲した全12曲を収録。Disc 2には、ビクター時代も含む過去曲のリアレンジバージョンなど全6曲を収録しています。
兄の辻村豪文は、「何となくDisc 1の方は『はじめまして。』、Disc 2は『いつもありがとうございます。』という心持ちで作業してました。初めて聴いてくれる方ももちろんですが、普段からでも時折でもあの頃はでも、キセルのことを心のどこかに留めて置いてくれる人たちに楽しんでもらえたなら、なにより幸いに思う次第です」とコメント。また弟の辻村友晴は、「『20年兄弟でよくやってこれたなぁ〜』より、『兄弟やしやってこれたなぁ〜』感が強いです。意見が正反対だったり、面倒と思うことはたくさんあるんですが、最近はそういう面倒なところに新しい答えや、見えてなかった風景があったりするんじゃないかと思い、これからもまだやっていけそうな気がします(笑)」とコメントしています。
なお、9月16日(月・祝)には東京・日比谷野外大音楽堂で〈20th anniversary year of Kicell 〜野音でキセル 2019〜〉を開催します。
キセル結成20周年を迎えるにあたって、このたびベスト盤を出すことと相成りました。「若くて有望なミュージシャンがどんどん出てくる中、まだ聴いてもらったことのない人に向けて少しでも間口を広げたい」という角張くんからの提案にありがたく納得しつつ、せっかくの機会なのでライヴをやりながらここ10年くらいでアレンジの変わったのを何曲か再録してみたい、というわがまま叶って2枚組でのリリースになります。
内容はカクバリズムからの4枚のアルバムの内から選曲してまとめたものと、ビクター在籍時からやり続けてる曲を中心に新しく録り直したもので、再録のほうはあらたまってキセルの原点回帰という訳でもないですが、全曲四畳半宅録です。
なので、何となくDisc1の方は「はじめまして。」、Disc2は「いつもありがとうございます。」という心持ちで作業してました。
初めて聴いてくれる方ももちろんですが、普段からでも時折でもあの頃はでも、キセルのことを心のどこかかに留めて置いてくれる人たちに楽しんでもらえたなら、何より幸いに思う次第です。
20年やっても相変わらず不束な兄弟バンドですが、これからも何とぞよろしくお願いします。――辻村豪文「20年兄弟でよくやってこれたなぁ〜」より、「兄弟やしやってこれたなぁ〜」感が強いです。
意見が正反対だったり、面倒と思うことはたくさんあるんですが、最近はそういう面倒なところに新しい答えや、見えてなかった風景があったりするんじゃないかと思い、これからもまだやっていけそうな気がします(笑)。
兄弟で音楽は郷愁が大事やねという話しをした事があります(たしか……)。その郷愁の共有の濃さがキセルの強みなんじゃないかなと思っています。
新しいアイディアは体内フィルターをいい具合に通った音じゃないと嘘っぽくて座りが悪く、兄弟間ですぐにバレます(とくに兄さんが厳しい)。
そうやってアイディアと郷愁とを行ったり来たりしながら、ふるい にかけて「面白いね」と言われるものを作ってきましたし、そうあり続けられるよう頑張っていきたいです。それには面倒なことが鍵っぽいです。
ふ〜面倒やな。
最後に。
キセルを聴いてくれている方々には感謝の言葉しかありません。
それとこんな僕らと活動を共にしてくれているカクバリズムのみんなやスタッフの方々。
キセルの遅さに耐え、受け入れてくれる度量の深さに感謝です。。
出会えて本当に良かった。
あとはやっぱり両親のおかげです。。
この先、世の中がどうなるか分かりませんが、自分たちの出来る事を見極めて色々発信していきたいと思いますのでこれからもどうぞよろしくお願いします。――辻村友晴