ザ・バンドの元メンバーで、半世紀以上にわたり一線で活躍してきたロビー・ロバートソン(Robbie Robertson)が、2011年の『ハウ・トゥ・ビカム・クレアヴォヤント』以来となる通算6枚目のソロ・アルバム『シネマティック』(CD UICY-15839 2,500円 + 税)を9月20日(金)に発表します。秋にNetflixにて配信されるマーティン・スコセッシ監督のギャング映画「アイリッシュマン」の音楽を担当したことと、2016年に発表した自叙伝「Testimony」(日本でも2018年に「ロビー・ロバートソン自伝 / ザ・バンドの青春」のタイトルで発売)に基づいて製作され〈トロント国際映画祭〉のオープニング上映作品として9月5日(木)にプレミア上映されるドキュメンタリー映画「Once Were Brothers: Robbie Robertson And The Band」をきっかけに制作したアルバムです。
アルバムのオープニング・ナンバーで、ロバートソンとともにヴァン・モリソンが歌を聞かせる「アイ・ヒア・ユー・ペイント・ハウス」が公開中。映画「アイリッシュマン」とその原作「I Heard You Paint Houses」(チャールズ・ブラント=著)に着想を得た楽曲で、“ペイント・ハウス(家を塗る)”とはギャングの世界で、壁を血の海で真っ赤にする、つまり殺し屋を雇うことを意味し、“ちょっとひと走りしてみようじゃないか?町のダークサイドへ”と、のどかな雰囲気のなかで歌われます。