11月13日(水)にデビュー20周年記念展開の締めくくりともいえる、初のオールタイム・ベスト・アルバム『
ニュートンの林檎 〜初めてのベスト盤〜』(2CD UPCH-29348〜9 3,300円 + 税)をリリースする
椎名林檎が、アルバム収録曲にして、
宇多田ヒカルと共演した新曲「浪漫と算盤 LDN ver.」を11月2日(土)より先行配信。あわせて、同楽曲のミュージック・ビデオがYouTubeにて公開されています。
椎名林檎と宇多田ヒカルは1998年、東芝EMI(当時)からデビューした同期。2人の共演は宇多田ヒカルのアルバム『
Fantôme』収録の「二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎」以来となります。
「浪漫と算盤 LDN ver.」は作詞、作編曲とベーシックトラックを椎名が手掛け、管弦打楽器の編曲を
村田陽一が担当。生ピアノ・
ヒイズミマサユ機、五弦ベース・
鳥越啓介というお馴染みのメンバーに加え、アビイ・ロード・スタジオにて録音した
ロンドンフィルハーモニック・オーケストラの演奏が収められています。
本作の制作について椎名は、「新たな作品に着手する際、わたしはいつも、なにかしら初めての試みをするようにしております。今回はとにかく、和声から旋律からなにから、いつもみたく扇情的にせぬよう注意深く編みました。ヒカル氏の声の成分がよく馴染む、酸素や水のような曲にしたくて。いつになくまろやかな響きを、味わっていただけますと幸いです」とコメント。宇多田は「林檎ちゃんとのデュエットは3回目になりますが、過去のカーペンターズのカバー、私の楽曲に客演していただいたケース、を経て、今回は椎名林檎ワールドどっぷりの新曲とMVに参加できてとても嬉しいです」と喜びを語っています。
たいへん面白いプログラムでした。ご参加くださった宇多田ヒカル氏はじめ、村田陽一せんせい、演奏家のみなさんへ、改めてお礼申し上げたいです。ありがとうございました。
新たな作品に着手する際、わたしはいつも、なにかしら初めての試みをするようにしております。今回はとにかく、和声から旋律からなにから、いつもみたく扇情的にせぬよう注意深く編みました。ヒカル氏の声の成分がよく馴染む、酸素や水のような曲にしたくて。いつになくまろやかな響きを、味わっていただけますと幸いです。
言葉についても、本作では少々挑戦しています。或る日ヒカル氏が「それはゆみちん(椎名のこと)ならうまいこと書きそう」などと共通の知人らと話していたらしいテーマが「ロマンとソロバン」でした。半年ほどまえ小耳に挟んで以来「受けて立とうぞ」と力み続けた結果、仕上がったのがこの作品です。唄うのにやや照れました。
なお、二十年間、頑なに「国産採れたて」に拘って参りましたものの、これからさきはもっとのびのび自由奔放に書きたいです。どうぞ今後なお一層、よろしくお願い致します。
(などなど現場から愛を込めて…「初めまして」「改めまして」のベスト盤もご用意しました。)――椎名林檎林檎ちゃんとのデュエットは3回目になりますが、過去のカーペンターズのカバー、私の楽曲に客演していただいたケース、を経て、今回は椎名林檎ワールドどっぷりの新曲とMVに参加できてとても嬉しいです。長丁場のMV撮影の待ち時間も、こんなに楽しく笑って過ごしていいのかというくらい楽しく過ごせて、全てが贅沢な時間でした。これからが楽しみです。――宇多田ヒカル