19世紀にヨーロッパでジャポニズム・ブームを巻き起こし、ゴッホ、モネ、ドガなど数々のアーティストに影響を与え、西洋近代絵画の源流となった、世界でもっとも有名な日本人・葛飾北斎の知られざる生涯を初めて描く映画「HOKUSAI」が、2020年初夏に全国ロードショー。公開に先駆け、ティザー・ヴィジュアルと特別映像が公開されています。
本作は構想約3年、数少ない史実をもとに独自の視点と解釈によって生まれた新たな物語です。主演を務めるのは
柳楽優弥 と
田中 泯 。売れない絵師として葛藤の中で筆をとり続けた青年期の北斎を柳楽、芸術家としての情熱を失うことなく孤独に自らの画才を磨き続けた老年期の北斎を田中がそれぞれ演じます。また蔦屋重三郎役を
阿部 寛 、柳亭種彦役を
瑛太 が演じ、青年期の北斎がライバル意識を向ける美人画の大家・喜多川歌麿役として
玉木 宏 が出演します。なお監督を務めるのは『
探偵はBARにいる 』シリーズや『
相棒 』シリーズの
橋本 一 です。
このたび公開されたティザー・ビジュアルでは、葛飾北斎の代表作として知られ、海外では“THE GREAT WAVE”の呼称で愛される代表作「冨嶽三十六景」の一図、「神奈川沖浪裏」が描かれた襖と、その間から絵と重なる位置に覗く富士山を背景に筆を構える、質素な着流し姿で情熱に満ちた鋭いまなざしが印象的な、柳楽演じる青年期の北斎の姿を捉えています。
また、英語、フランス語、中国語に翻訳され、世界同時公開された特別映像では、世界的アーティスト・葛飾北斎の凄さをポップなテイストで1分にギュッと凝縮。平均寿命が40歳と言われた時代に、70歳を超えてから人生のピークを迎え、享年90歳という長寿を全うしたことや、娯楽が庶民を堕落させるものとみなされた時代に生涯を通して3万点以上の作品を描いたと言われていること、世界中のアーティストや美術史への多大な影響など、葛飾北斎に関する数々のエピソードがちりばめられています。映像の最後には柳楽と田中が演じる2つの時代の北斎が作品に向き合う様子が初めて映し出されており、なかでも老年期を演じる田中は北斎の自画像を参考に容姿を似せるために頭を剃るなど、徹底した役作りを見せています。
VIDEO
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