小型のパイプオルガン“ポジティフ・オルガン”を所有する彩の国さいたま芸術劇場では、オルガンやオルガン音楽、バロック音楽の魅力を一流の演奏とわかりやすいレクチャーで紹介する〈大塚直哉レクチャー・コンサート〉を2017年より継続して開催。その第3回となる〈大塚直哉レクチャー・コンサート オルガンとチェンバロで聴き比べるバッハの“平均律” Vol.3“平均律wohltemperiert”の謎〉が2020年2月2日(日)に行なわれます。
〈オルガンとチェンバロで聴き比べるバッハの“平均律”〉は、2018年にスタートした好評シリーズ。ステージ上にポジティフ・オルガンとチェンバロを用意し、音楽の旧約聖書とも称される
J.S.バッハ鍵盤音楽の傑作『平均律クラヴィーア曲集』を、オルガンとチェンバロの両方を演奏しながら読み解いています。
〈大塚直哉レクチャー・コンサート オルガンとチェンバロで聴き比べるバッハの“平均律” Vol.3“平均律wohltemperiert”の謎〉は、『平均律クラヴィーア曲集第1巻』聴き比べシリーズの完結編。多くの謎を持つとされるこの作品の第18番から最終曲第24番までの各曲を、オルガンとチェンバロでじっくりと聴き比べつつ、作曲当時の調律法にも着目しながら、日本語では“平均律”と訳される“wohltemperiert”という言葉の謎に迫ります。
演奏とお話は、埼玉・上峰 彩の国さいたま芸術劇場のオルガン事業アドヴァイザーの
大塚直哉(東京藝術大学教授)。ソリスト / 通奏低音奏者として第一線で活躍しながら、古い時代の鍵盤楽器に初めて触れる人のためのワークショップなどでも定評があり、また、NHK-FM「古楽の楽しみ」案内役としても親しまれています。
©加藤英弘