2005/03/16掲載(Last Update:08/03/31 17:40)
77ヵ国が参加、6400万人が入場、“人類の進歩と調和”をテーマに1970年3〜9月まで大阪・千里丘陵で開催されたEXPO'70=日本万国博覧会。これに並ぶ戦後日本の大イベントといえば、東京オリンピック(1964年)であり、
市川崑監督による記録映画の傑作
『東京オリンピック』がありますが、こちらの万国博にも記録映画が存在していること、ご存知でしょうか?
1971年4月3日より全国松竹系、全国ダイニチ(大映、日活)系という破格の規模で公開され、当時の興行成績ランキング1位を記録したという『公式長編記録映画 日本万国博』がそれ。製作費3億4千万円(当時)、参加スタッフ1万8千名、使用フィルム尺10万メートルに及び、その結果3時間にもおよんだこの壮大なドキュメンタリーが、ジェネオン エンタテインメントより5月25日にDVD化(写真・GNBD-1101 \5,985(税込))されることが決定!
岡本太郎作“太陽の塔”の黄金に輝く円形の頭部が、クレーンで胴体に装着される迫力のシーンに始まり、日本館、アメリカ館、ソ連館、スイス館といった個性豊かなデザインのパビリオン、お祭り広場、エキスポランド、1969年人類史上初めて月面に到着したアポロ11号が持ち帰った月の石、タイムカプセル、カラフルなコスチュームの美しいホステス、さらに世界中のアーティストによる歌と踊りの祭典など、当時の日本の経済成長期ならではの華やいだ雰囲気をたっぷりと収録。このDVD初ソフト化にあたり、長らく眠っていたオリジナル・ネガよりおこしたニュープリントを素材に、スコープサイズで甦らせたとのこと。鮮やかな色彩感たっぷりのカラー映像が期待できそうです。
当時実際に会場へ行った方、映画をご覧になったことがある方はもちろん、当時を知らないながらも興味をお持ちの方、さらに今年3〜9月に開催される愛知万博へ行く予定の方も、この“観るタイムマシーン”をチェックしてみてはいかがでしょうか?
●
『公式長編記録映画 日本万国博』収録予定内容(5月25日発売\5,985(税込) GNBD-1101)
・総監督:
谷口千吉(『銀嶺の果て』『暁の脱走』)
・総プロデューサー:田口助太郎(『東京オリンピック』『札幌オリンピック』)
・撮影:植松永吉(『第五福竜丸』『第50回全国高校野球選手権大会 青春』)
・編集:伊勢長之助(『カラコルム』『南極大陸』)
・音楽:
間宮芳生(『太陽の王子 ホルスの大冒険』『火垂るの墓』)
・ナレーター:
石坂浩二・竹下典子
フジカラー/スコープサイズ/日本公開1971年4月3日(全国松竹系+全国ダイニチ系)
・仕様:カラー/スコープサイズ(9:16スクイーズ収録)、日本語モノラル、トールケース
・クリア・アウターケース収納
・万博ポストカード3枚封入
・カラー8P解説書付き(万博会場マップ再録掲載)
(C)独立行政法人 日本万国博覧会記念機構、社団法人ニュース映画製作者連盟