20世紀を象徴するエンターテイナーの一人、
フランク・シナトラ(Frank Sinatra)が1960年に発表した代表作のひとつ『
ナイス・ン・イージー』の
60周年記念盤(CD UICY-15883 2,500円 + 税)が6月5日(金)に発売されます。新たなミックスとリマスターを施されたアルバム音源に加え、ボーナス・トラックを3曲収録。「ネルソンは、世界最高のアレンジャーだ……。彼のことは、最高に尊敬している」とシナトラが絶賛したアレンジャー / 指揮者の
ネルソン・リドルとともに制作された『ナイス・ン・イージー』は、1960年7月にリリースされると全米チャートで9週にわたって1位を獲得し、〈グラミー賞〉では最優秀アルバムを含む3部門にノミネートされました。
公開されたボーナス・トラックの「ニアネス・オブ・ユー」は、アルバムの表題曲としてキャピトル・スタジオのルームAで行なわれた“ネルソン・リドル・セッション”中にレコーディングされたものの、タイトル曲「ナイス・ン・イージー」が届くとアルバムから外されたいわくつきの一曲。シナトラはこの曲を何度か録音していますが、このヴァージョンは60周年記念盤のCDおよび配信で初めてリリースされます。そのほか、「アイヴ・ガット・ア・クラッシュ・オン・ユー」と「ナイス・ン・イージー」の未発表テイクがシナトラのスタジオでのおしゃべり付きでボーナス・トラックとして収録されます。同時に発売されるアナログ盤はオリジナル盤と同じ12曲を収録。ボーナス・トラックは入っていません。
「ナイス・ン・イージー」を提供したアラン&マリリン・バーグマンはこの曲について「フランクは、“決めフレーズ”の箇所で、毎回アドリブを入れていました。憶えておいていただきたいのは、その時点で、この曲は彼にとっては今まで聴いたことのない新曲だったという点です。最終テイクは本当に素晴らしいものでした。フランクのおかげで、私達が手掛けたこの曲はアメリカのスタンダード曲入りを果たしました。何年か後、私達はこの曲の第2コーラス(サビ)部分を加筆し、それをレコーディングした他の歌手もいたのですが、フランクのヴァージョンが決定版ですね」と語っています。