ニュース

ベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサートが無観客で実施 デジタル・コンサートホールで無料配信

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団   2020/04/30 12:03掲載
はてなブックマークに追加
ベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサートが無観客で実施 デジタル・コンサートホールで無料配信
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のヨーロッパ・コンサートが5月1日(金)に独ベルリン・フィルハーモニーにおいて無観客で実施され、ベルリン・フィルの映像配信サービス“デジタル・コンサートホール”でも同日日本時間18:00に無料配信されます。

 1991年より毎年、欧州の歴史的なロケーションにおいてヨーロッパ・コンサートを開催しているベルリン・フィル。今年の演奏会は、ヨーロッパ・ツアーの幕開けとしてテルアビブで計画され、ドイツ大統領フランク=ヴァルター・シュタインマイヤーがイスラエル公式訪問の一環として臨席する予定でした。しかし、新型コロナウィルスの影響で大統領の訪問は延期となり、ツアー自体もキャンセルとなりました。

 今回の演奏会は、この状況を受け、ベルリン・ブランデンブルク放送と映像制作会社ユーロアーツの協力のもと、ベルリン・フィルハーモニーで無観客で実施されることになったもの。シュタインマイヤー大統領は、冒頭で短い挨拶を行なう予定です。

 演奏会は、ベルリン・ブランデンブルク放送がテレビとラジオで生中継を行なうほか、“デジタル・コンサートホール”でも同日(5月1日)の日本時間18:00よりライヴ配信されます。アクセスは無料です。感染が防げる距離の規制および衛生上の条件を守るために、プログラムは、室内アンサンブルによる作品に変更されます。

 ベルリン・フィルのインテンダントのアンドレア・ツィーチュマンと、首席指揮者であるキリル・ペトレンコ(Kirill Petrenko)、オーケストラ代表は「この困難な状況において、ヨーロッパ・コンサートの開催が可能になったことを、関係者の皆様に深く感謝申し上げます。当演奏会は、これまでも“統合されたヨーロッパ”を記念して行なわれてきましたが、このメッセージは現在、さらに意味を増しているように思われます。世界の聴衆の皆様に、音楽の喜びと、我々の連帯の気持ちを感じとっていただけましたら、幸いです」と共同コメントを発表しています。

 ベルリン・ブランデンブルク放送インテンダント、パトリツィア・シュレジンガーは「ベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサートは、つねに象徴的なメッセージを持ち、連帯をモットーとしてきました。現在ヨーロッパでは、自由を手放さなければならない状況が生まれていますが、我々は、ベルリン・フィルの音楽の力によって、再び統合されます。当演奏会を中継することは、ベルリン・ブランデンブルク放送にとって特別な喜びです」とコメントしています。

■2020年5月1日(金)日本時間18時ライヴ配信 (無料)
ヨーロッパ・コンサート(ベルリン)
www.digitalconcerthall.com/ja/concert/53365

[曲目]
ペルト: フラトレス
リゲティ: ラミフィカシオン
バーバー: 弦楽器のためのアダージョ
マーラー: 交響曲第4番(エルヴィン・シュタインによる室内アンサンブル版)

[演奏]
キリル・ペトレンコ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / クリスティアーネ・カルク(S)
最新ニュース
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 中国のプログレッシヴ・メタル・バンド 精神幻象(Mentism)、日本デビュー盤[インタビュー] シネマティックな115分のマインドトリップ 井出靖のリミックス・アルバム
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015