公開直後から日本でも大ヒットとなった、2019年公開、
ソン・ガンホ出演の映画「パラサイト 半地下の家族」(原題:GISAENGCHUNG)が、IMAX&モノクロ・ヴァージョンで上映されることが決定しました。
本作は、〈アカデミー賞〉受賞を受けその勢いを増し、日本国内の観客動員数は遂に330万人を超え、興行収入も45.5億円を突破。韓国映画として国内興行収入1位の記録を塗り替えただけではなく、『
グリーンブック』(21.6億円)『
ラ・ラ・ランド』(44.2億円)など、近年の〈アカデミー賞〉受賞で大きな話題となった作品を引き離し、社会現象ともいえる大きな盛り上がりを見せました。
IMAX上映は、北米ではオスカー獲得後の2月に1週間限定の上映が行なわれており、映画ファンの間でも話題となっていましたが、遂に日本での上映が実現することになりました。映像はIMAX仕様にあわせるため、デジタル・リマスターされたヴァージョンで、臨場感がより際立ち、映画の吸引力を濃厚に感じられる映像体験が劇場で楽しめます。
また、映画ファンは垂涎モノのひと味違った感覚で本作を堪能できるモノクロ・ヴァージョンでの上映も決定。このモノクロ・ヴァージョンはオリジナルのカラー・ヴァージョン(通常版)が〈カンヌ国際映画祭〉でお披露目をされる前に作られました。
モノクロ・ヴァージョン制作の理由について
ポン・ジュノ監督(『
殺人の追憶』、『
グエムル -漢江の怪物-』)は、「黒澤明、ジャン・ルノワール、ジョン・フォード、アルフレッド・ヒッチコックなど偉大な監督たちのフィルモグラフィーには、モノクロ映画の時代とカラー映画の時代とがありますが、私たちの世代はモノクロ映画を作る機会がありませんでした。自分もクラシックの仲間入りをしてみたいという夢を、最新のデジタル技術のおかげで実現することができました」と語っています。また、モノクロ・ヴァージョンをこれから見る観客に向けて監督は、「同じ映画がモノクロになることで、鑑賞体験がどれだけ変わるものか、面白く感じていただけると思います。私は今まで二度このバージョンを観ていますが、初めは寓話のように感じられ、まるで昔の物語を見ているかのような不思議な感覚になりました。二度目は、映画がより現実的で鋭く感じられ、まるで刃物で切りつけられるかのようでした。俳優たちの演技がさらに際立ち、より登場人物を中心に映画が展開しているようにも思えました。観客のみなさんが、カラー版の鑑賞体験と比較しご自身の『パラサイト』モノクロ版の鑑賞方法を見つけてくれたら嬉しいです」と、自身の感想とあわせてコメントしています。
なお、公開日は現在流行している新型コロナウイルスの終息を祈念しつつ、劇場再開後に向けて調整中です。
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