本デビュー作では、作詞作曲、ヴォーカル、キーボード、ベース、アレンジ、プロデュースをカンパニョール自身が手がけ、マルチタレントぶりを存分に発揮。ジャズ、フュージョン、ワールド・ミュージック、ポップス、アーバン・ソウルなどをのみ込んだサウンドは浮遊感と淡い異国情緒を漂わせ、時に『スティル・ライフ』(87年)や『レター・フロム・ホーム』(89年)期のパット・メセニー・グループのような趣も感じられる、まるで“パット・メセニー・グループをバックにした女性ヴォーカル作品”とも言うべきハイブリッドな作品に仕上がっています。「Conquer The World」ではジミー・ハスリップ(b)とヴィニー・カリウタ(ds)がフィーチャーされていることにも注目です。