『
荒川アンダー ザ ブリッジ』シリーズや『
虹色デイズ』などで知られる映画監督 / 脚本家 / 小説家 / 舞台演出家の
飯塚 健が手掛ける新しい形のエンタテインメント「コントと音楽」の第2弾「コントと音楽 vol.02〈他人関係〉」が、9月11日(金)から14日(月)まで神奈川・モーション・ブルー・ヨコハマで開催決定。
今回は『
坂道のアポロン』「覚悟はいいかそこの女子。」など映画・ドラマで大活躍、本公演で初のライヴ・ステージを飾る俳優、
中川大志をはじめ、
足立梨花、
関めぐみ、
前野朋哉、
山中 聡、荒井愛花、
遠藤祐美らを起用し、“他人関係”をテーマとしたオムニバス仕立てのショーを繰り広げます。いわゆる“演劇”というスタイルではない、手が届きそうな距離で繰り広げられるコントと“聞き耳&盗み聞き”をしているかのような絶妙なストーリー、そしてキャストによる“歌”でコントの“オチ”を飾るという新感覚のバラエティ・ショーとなっています。
[コメント]一番最初に飯塚さんとお仕事をご一緒したのは「REPLAY&DESTROY」です。オーデションだったんですけど、とてつもない人数だったんですよ。若手をたくさん呼んでいて、年齢層も広かったのを覚えてます。監督の第一印象は鋭かったです(笑)。存在感というか威圧感というか……とにかくピリっとしてました。そこからショートフィルム(『全員、片想い』/'16)を一緒に撮って、『虹色デイズ』('18)をやって……あとは「ステップ」ですね、こちらはほんのちょっとですけど。関係値はすごく近いです。プライベートで一緒に飲みに行くことも多いし。 前回の公演(「コントと音楽 vol.01」)を昨年12月にやってるっていうのは話は聞いていて。案内もいただいてたんですが、行けなくて。年明けですかね?監督と2人でご飯に行って。。そのときに12月の公演のときの話を聞いて。監督から12月の公演の手応えというか、一緒にやったチームの話とかを聞いて。監督が「一緒にやってすごく面白かったし、またやりたい」とおっしゃってて。僕もその話を聞いてやりたいなって思ったんです。こういう企画ってこれまでなかったと思うんです。コントも音楽もあって、ひとつのショウとして成立させるっていうチャレンジングな姿勢というか。音楽、芝居、お酒、食事を含めてお客さんと一緒に空間を作っていくっていうところにやりがいを感じたんですよね。 今回のキャストの中で生の舞台を踏んだことないのって僕だけなんじゃないかな。そういう意味では緊張もあるんですけどワクワクの方が強くって。どんなショウになるのか、今から楽しみですし、むしろ早くやりたいって気持ちの方が強いので。コントに関しては「LIFE!〜人生に捧げるコント〜」(NHK)で何年かやらせていただいていますが、こんな贅沢な空間で大人の遊び場を作っていけるというのは楽しみで仕方がないです。ステージとして気軽にたてる舞台でもないと思うので、とても楽しみにしてます。だから飯塚監督のアイディアとともに、モーションブルー・チームの皆さんと、この空間で一緒に何かを作っていけるこの機会はすごくワクワクしているし、こういう状況(コロナ)でもありますから、いろいろやれること、できないことってあるとは思うんです。その辺は考えながら、一緒にやっていければなって思ってます。 監督が「たまたま横浜を夜歩いているひとが、ふらっと赤レンガ倉庫に来てみたら、こういうショウをやってて、それがいい思い出になればいい」とおっしゃっていて。その言葉がすごくいいなって思ってるんです。たまたま立ち寄った店でやってた公演に参加しているただのひとりでしかないというか(笑)。この空間を忘れられない特別な空間にできればいいなって。お客さんの特別な思い出の空間になればいいなって思ってます。――中川大志飯塚監督とは「噂の女」(2018年)っていうドラマ以来なので約2年ぶりなんです。去年の年末に「コントと音楽」vol.01は観に行ったんです。オファーをいただいたのはその直後なんですけど、コントがあって、生演奏があって、なかなか他では観ることができないすごいチャレンジングな企画じゃないですか。なので私としては“闘い”を挑まれたなあって、そんな印象なんです(笑)。飯塚さんの現場って他と違うのが終わった後に戦友意識が生まれるんですよね。今回もそんな意識が終わったあとに芽生えるような公演になるといいなあって思ってます。――足立梨花今回は私が唯一前回も参加しているキャストなんですが、とにかく前回はすっごい緊張したなあって思いがありますので(笑)こうして2回目のお話をいただけたことを光栄に思いつつ、前回の緊張感をあらためて思い出してます。初めて飯塚監督の作品に出演したのが12年前(映画『彩恋 SAI-REN』)なんですが、すごく縁を大事にされる方なんですよね。そういう意味で今回もオファーをいただけたことは縁だと思ってますので、そこを大事にして、私も含め皆さんが楽しめる公演にしていければと思ってます。――関めぐみ『大人ドロップ』('14)って映画で初めてご一緒して。その後に映画『笑う招き猫』('17)です。今回はそれ以来の飯塚作品なのでとても楽しみにしております。そいえば去年の年末だったと思うんですが新宿のアルタ前で飯塚さんっぽい人がいるなって思ってLINEしたんですよ。そしたら“ああ、いたよ”と(笑)。このお話のオファーがきたのがその直後だったので思い出してくれたのかもしれませんね(笑)。僕はR&Bとか実は大好きで、こういう大人の空間、ライブレストランにはお客さんとして一度は行ってみたかったので、出演者としてその願いが叶うとは思ってもなかったので少々緊張しておりますが、いいものにしたのでどうぞよろしくお願いします(笑)。――前野朋哉
一番最初にご一緒させていただいたのが『放課後グルーヴ』('13)っていう深夜ドラマでして。それがあって『風俗行ったら人生変わったwww』('11)、『GTO』('14)は1話だけゲストでご一緒したんですけど。この話がきたときはすごく嬉しかったです。楽しいだけじゃなくて、笑えるんだけど悲しさがあるというか。その辺が深いんです。ありきたりなんですけど楽しく、いい意味でお互い刺激を与えられるような現場になるといいなって思います。――山中 聡飯塚さんとは去年の春ぐらいに出会って、今回オファーをいただいたときはとても嬉しかったです。特に「REPLAY&DESTROY」('15)はすごく好きな作品なので光栄でした。前回の「コントと音楽」を観劇したのですが、生演奏でとても贅沢だし料理も美味しかったです(笑)。自分なりにイメージは掴んでいるつもりでいますが、観劇後には誰かの背中をそっと押せるような作品に出来たらいいなぁと思っています。私自身コントは初挑戦で、今回飯塚監督のもとで実現できるのはとても楽しみです。――荒井愛花一昨年の12月ぐらいに知り合って、お仕事で初めてご一緒させていただいたのは山田孝之さん主演の「ステップ」で、亡くなった奥さんの声を担当させていただいて、それ以来なのでとても楽しみにしてます。ちなみに飯塚さんの作品で一番好きなのは「神奈川県厚木市ランドリー茅ヶ崎」('16)です。前回の公演は観させていただいていて、なかなかコントあって音楽を生演奏してっていう公演はないじゃないですか。観てて知らず知らずにニヤニヤしてたりしてて(笑)、そんな公演に自分が参加出来るっていうのは光栄だなって思いもありつつ、内心はドキドキしてたりしています。お客さんには観終わった後、“なんかいいもの観たなあ”“なんかホッとしたなあ”って気持ちになっていただけると嬉しいですね。――遠藤祐美