マリリン・マンソン(Marilyn Manson)が、通算11枚目のアルバム『WE ARE CHAOS』(CD UICB-10001 2,500円 + 税)を9月11日(金)に発表します。アルバムからタイトル・トラックの「WE ARE CHAOS」がリリースされ、ミュージック・ビデオが公開中。このビデオを製作したのは、米カリフォルニア州出身のイラストレーター / 写真家で、これまでにメタリカ、ルー・リード、ピーター・ガブリエル、U2などのMVを手がけてきたマット・マハリンです。
アルバムはカントリー系のシンガー・ソングライター、シューター・ジェニングスとの共同プロデュースで制作され、コロナ禍の前に完成していたとのこと。マンソンとジェニングスは、2016年に発売されたジョルジオ・モロダーのトリビュート・アルバム『Countach(For Giorgio)』でコラボレーションし、映画『キャット・ピープル』の主題歌でデヴィッド・ボウイが歌った「Cat People (Putting Out Fire) 」をカヴァーしています。
[コメント] 今『WE ARE CHAOS』を聞くと、まるでつい昨日やったばかりのような、この世界はまったく同じことを繰り返しているような感じがする。いつものことだが、タイトル曲や物語を作ると、あたかも今日書きあげたような気分になる。 この作品はレコーディングが終わるまで誰にも聞かせなかった。従来的な意味でA面とB面があるのは間違いない。だが、ちょうどLPのように、こいつは平たい円盤だ。歌が織りなす絵にパズルの最後のピースをはめ込むのはリスナーだ。このコンセプト・アルバムはシューターと俺がリスナーのために創り上げた鏡だ。自らのぞき込むことのない鏡だ。部屋に、クローゼットに、金庫もあって、そして引き出しもふんだんにある。だが魂の内部、いや、自分の記憶の博物館で一番恐ろしいのは常に鏡だ。この作品の歌詞を書いていた頃、俺の手には切れ切れになった亡霊たちがしょっちゅう憑りついていた。レコードを作りながら、念じ続けたんだ。“狂気を抑えろ、スーツを繕え。自分が獣でないふりをしろ”。だが人間こそが最悪のものだというのは承知していた。慈悲をもたらすことは殺人を犯すこと。涙とは人間の肉体で最大の輸出品だ。 ――マリリン・マンソン