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全米で物議を醸したブラムハウスの問題作映画「ザ・ハント」10月劇場公開

ベティ・ギルピン   2020/09/03 14:16掲載
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全米で物議を醸したブラムハウスの問題作映画「ザ・ハント」10月劇場公開
 富裕層が娯楽として人間狩りを行なう……その過激で残忍な描写も含め、政治的陰謀論のはびこるアメリカ社会への痛烈な風刺から全米で物議を醸し、一度は公開中止に追い込まれながらも2020年3月13日に全米で公開された問題作「The Hunt」(原題)が、邦題を「ザ・ハント」として、10月30日(金)より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー。ポスター・ヴィジュアルと予告編が公開されています。

 本作は、現代のアメリカを二極化する“上流階級VS庶民階級”や、蔓延するweb上の陰謀論に着想を得たとされ、さらに昨今、日本でも問題となっているSNS上でのヘイト発言などを「人間狩り」に置き換えて過激に風刺。残酷な描写やその内容から、当時の全米の銃乱射事件もきっかけとなり、トランプ大統領が作品名こそ挙げなかったもののツイッターで批判するなど物議を醸し、ユニバーサル・ピクチャーズは公開を一旦白紙に。日本でも、当初予定されていた2020年2月26日の公開を中止にした経緯がありましたが、この度白日のもとに晒されることとなりました。スピーディに展開される予測不能な激しいバイオレンス描写とモラル破壊の表現で、「R」指定は確実と言えるでしょう。

 出演は、狩られる側として恐怖に突き落とされる“庶民階級”にベティ・ギルピンほか、2度の〈オスカー〉受賞を誇るヒラリー・スワンクジュリア・ロバーツの姪として知られるエマ・ロバーツなどフレッシュなキャストも出演。製作には『ゲット・アウト』や『パージ』シリーズで知られ、斬新なアイディアによる新時代のハリウッド作品を次々とヒットさせるブラムハウス・プロダクションズのジェイソン・ブラム。監督は、『コンプライアンス服従の心理』や『死の谷間』のクレイグ・ゾベルが務めます。

 公開されたポスター・ヴィジュアルは、豚の横顔の下に「これは“人間狩り”アクションです。」の注意書きが配され、一見ポップな印象を与えますが、背景には「国の2極化を煽る」「不適切」「病的な殺人ファンタジー」など全米の有力メディアのコメントが並びます。これらの強烈なコメントは本作の何を指しているのか?“人間狩り”アクションとは一体何なのか。そして、“豚”は何を意味しているのか。想像力を掻き立てるヴィジュアルとなっています。

 また、あわせて公開された予告編では、ポスターの“豚”とともに「全米が封印した今年最大の問題作」というセンセーショナルなキャッチコピーが登場。プライベートジェットで乗客たちが優雅に過ごしていると、突然、“目覚めた”巨漢の男が不気味に現れ、機内がパニックに陥るシーンから始まり、「一緒に始末して」とスマートにパニックを制した一人の女性の後ろ姿が映し出されます。次のシーンでは、口を拘束具で締められた複数の男女が森の中で次々と覚醒し、草原に置かれた大きな木箱の中に、機関銃、ナイフ、刀、拳銃などの殺傷能力を持つ武器の数々を発見……状況が理解できないままでいると、容赦なく襲撃が開始。「狩るか、狩られるか」、集められた人々は、次第に自分たちの身が危険に晒されていること、そしてこれが都市伝説の“マナーゲート”、セレブが一般市民を拉致し、娯楽のために狩るゲームであることに気づき始めます。「人間ではなく家畜よ」というセリフ通りに、あらゆるところから狙われ、襲われる中、明らかに違う雰囲気の1人の女性、クリスタル(ベティ・ギルピン)は1人、また1人と静かに敵を倒し、やがてセレブの一人、アシーナ(ヒラリー・スワンク)と対峙。最後に「観るか、観ないかはあなた次第」と観客を挑発するメッセージとアシーナの高笑いで締めくくられます。本作がただのバトルロワイヤルではなく、アメリカ社会を痛烈に風刺したブラムハウスならではのサバイバル・アクションだと予感させる映像となっています。

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「ザ・ハント」
2020年10月30日(金)より東京 TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
www.universalpictures.jp/micro/the-hunt
配給: 東宝東和
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