エレファントカシマシのヴォーカル・宮本浩次が、初となるカヴァー・アルバム『ROMANCE』（初回限定盤 2CD UMCK-7089〜90 3,500円 + 税 / 通常盤 CD UMCK-1676 3,000円 + 税）を11月18日（水）にリリース。発売に先駆け、収録曲の中から「木綿のハンカチーフ -ROMANCE mix-」を9月16日（水）より配信スタートしています。

　『ROMANCE』に収録されている楽曲のオリジナルは、すべて女性が歌った楽曲。3月に発売した1stソロ・アルバム『宮本、独歩。』には、30年を超えるバンドとしての活動では、やらなかったこと、できなかったことが詰まっていましたが、本作もその延長線上にあります。

　新型コロナウイルスの蔓延に伴い、初のソロ・アルバムを披露する場であった全国ツアー〈宮本、独歩。〉が無念の中止。さらに緊急事態宣言が発令され、自粛生活を余儀なくされる中で宮本は、エレファントカシマシとしてデビューするよりもさらに前の“歌が大好きな少年・宮本浩次”が親しんでいた楽曲に独り作業場の中で向き合い、その歌のもつ力に感動と尊敬を覚えながら1日1曲を録音していました。そのデモ音源を携え、信頼するプロデューサー・小林武史のもとを訪れると、小林はわずか数日でほぼアルバム1枚分のアレンジを完成。歌に向かう宮本と小林の、極めて純粋でひたむきな意志に貫かれたコラボレーション作品となっています。

　また、宮本が大好きな歌と公言する「赤いスイートピー」を、音楽プロデューサー・蔦谷好位置にもアレンジを依頼するなど、信頼する人たちと厳選と研鑽が重ねられて『ROMANCE』は形となっていきました。

　オリジナルの歌に最大限のリスペクトを払いながら1曲1曲歌い込まれた本作は、歌のもつ力と楽曲に対する愛情がストレートに伝わる音源であり、宮本のもつ歌い手としての力、魅力が、最大限に発揮されています。プロデューサー陣のアレンジ、ミュージシャンの演奏と相まって、カヴァー・アルバムの最高峰と呼べる仕上がりです。

　“宮本浩次”というひとりの歌い手として挑むカヴァー・アルバムは、30年を超えるキャリアにしての初挑戦であり、金字塔です。

　なお、初回限定盤に付属するボーナスCDには、宮本が緊急事態宣言の期間中に録りためていた20曲以上の弾き語りデモ音源からセレクトした楽曲が収録されます。

［コメント］
子供の頃から慣れ親しんできた日本の「歌謡曲」。いつもわたくし達の身近に寄り添ってくれていました。
2019年「冬の花」で自分の「歌謡曲」への想いをついに形にしたわたくしですが、今改めて、大好きなだったあの歌たちに正面から向き合うことにしました。
一曲一曲、思い出と共に笑ったり、時には涙さえ流しながら、選曲する作業は、わたくしにとって自分の幼少期の心のアルバムを広げていくような、真剣でいながら、また楽しい時間でもありました。
今回特にその中から「女唄」に絞って、12曲（未定）最も信頼する仲間達と時間をかけて丹念に磨いて仕上げたのがこの「ROMANCE」というカヴァーアルバムです。
どの曲もわたくしの愛してやまない曲であるのはもちろんですが、なによりも日本を代表する名曲ばかりです。
きっとあなたの日常に寄り添う1曲が見つかると思います。
このアルバム「ROMANCE」があなたの人生の宝物になってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。
ぜひ聴いてください。
――宮本浩次