2005/05/02掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
マジック・サム『ウェスト・サイド・ソウル』(写真)や
ジュニア・ウェルズ『フードゥー・マン・ブルース』といったシカゴ・ブルースの名盤、またアコースティックなダウンホーム・ブルースなど、ブルース・ファンにとって忘れられない名レーベル、デルマーク。アメリカ国外で唯一の提携レーベルである
Pヴァインから、あらためてこれらの名盤、さらに新たなる名盤のリリースが6月17日より開始されることに!
もともと80年代のLP全盛時代よりデルマーク作品をリリース。その結果、日本でのブルース市場を開拓してきたといえるPヴァインならではの充実のラインナップが魅力で、第1回目となる6月17日の全6タイトル(下記参照)ののちも、毎月6タイトル計30タイトルがリリースされるとのこと。その予定されているラインナップは、
オーティス・ラッシュ、
ジュニア・ウェルズwith
バディ・ガイ、
ジミー・バーンズなど。これらのタイトルに馴れ親しんできたファンのみならず、映画作品をはじめとする昨今の“ディスカヴァー・ブルース”といえる動きのなかでブルースにあらためて触れたいといった方まで、これは要注目といえそうですよ。
6月17日発売 ※各\2,415(税込)
●マジック・サム
『ウェスト・サイド・ソウル(原題:West Side Soul)』PCD-23639
シカゴ発モダン・ブルースの王者といえば、マジック・サム。1967年発表の名作には、ブルース・ブラザーズやエリック・クラプトンでおなじみの定番「スウィート・ホーム・シカゴ」を収録。
●ジュニア・ウェルズ
『フードゥー・マン・ブルース(原題:Hoodoo Man Blues)』PCD-23640
1965年作。当時31歳のジュニア・ウェルズと29歳のバディ・ガイというシカゴ・ブルース名コンビの誕生を伝える名盤。ハイ・テンションでスリリングな演奏は聴き逃せません。
●ジミー・ドーキンズwithオーティス・ラッシュ
『オール・フォー・ビジネス(原題:All For Business)』PCD-23641
1973年作。当時の新鋭ギタリスト、ジミー・ドーキンスに巨人オーティス・ラッシュが全面参加し、パワフルで鋭く冴えたブルース・アルバムとなった名盤。さらにビッグ・ヴォイス・オーダムも参加。
●J.B.ハットー
『ホウク・スクワット!(原題:Hawk Squat)』PCD-23642
ハウンド・ドッグ・テイラーと並んで、スライドを駆使するシカゴのブルース・ギタリスト、ハットーの1968年デルマークからのデビュー作。スライドの本家エルモア・ジェイムスを超えるほどに味わい深い1枚。
●キャリー・ベル
『ブルース・ハープ(原題:Carey Bell's Blues Harp)』PCD-23643
亡くなったハープの名人リトル・ウォルターののち、シカゴのブルース・ハープ第一人者となったキャリー1969年のデビュー・アルバム。名手エディ・テイラーも参加し、60'sシカゴ・ブルース名作に。
●ローリー・ベル
『マーキュリアル・サン(原題:Mercurial Sun)』PCD-23644 ※日本初CD化
キャリー・ベルの息子、ローリー1996年のデビュー・アルバム。単身来日、公演を行なったこともあるローリー。ギターで新世代のシカゴ・ブルースを支える彼の全貌を知る一枚。