1970年代に「ビッグコミック」(小学館)に連載され、禁断の愛とミステリー、芸術とエロス、スキャンダル、オカルティズムなど、
手塚治虫が様々なタブーに挑戦した大人向け漫画「ばるぼら」。その独特な世界観から“映画化不可能”と言われてきた作品が、手塚治虫生誕90周年を記念し、初映像化されることが決定。〈第32回東京国際映画祭〉“コンペティション部門”の正式招待をはじめ、世界各国の映画祭の巡回を経て、映画「ばるぼら」が11月20日(金)より、東京・シネマート新宿、東京・渋谷 ユーロスペースほかにて全国ロードショー。公開に先駆け、予告編が公開されています。また、特典付きムビチケ前売り券が10月9日(金)より発売されます。
2018年の制作発表から2年の月日を経て公開される映画「ばるぼら」は、日本、ドイツ、イギリスから唯一無二のスタッフ&キャストが集結した作品。異常性欲に悩まされている耽美派小説家の美倉洋介を、『
半世界』(
阪本順治監督)や「海辺の映画館―キネマの玉手箱」(
大林宣彦監督)の
稲垣吾郎が、芸術家のミューズであり自堕落な生活をおくる謎の女・ばるぼらを
二階堂ふみがそれぞれ演じており、日本映画でも異彩を放つ2人が完備で退廃的な「ばるぼら」の異世界を全身全霊で臨んでいます。
原作の第1話目と同じ美倉のプロローグで始まる本予告。新宿の隅で酒瓶とともに横たわる薄汚れた姿から一変、蠱惑的な瞳で美倉に口づけをする“ばるぼら”と彼女をミューズと信じ、彼女に溺れ、堕ちていく美倉の姿が印象的な予告映像となっています。予告の中では美倉を誘惑するばるぼらやナイフを握る美倉の衝撃的な映像のほか、秘書の加奈子役を演じた
石橋静河、美倉のライバル小説家・四谷役の
渋川清彦、原作さながらの姿を見せるムネーモシュネー役の
渡辺えりらのシーンも初公開されています。
また、10月9日より発売開始となるムビチケ前売り券の特典として、イギリス人デザイナーが手がけた非売品ポストカードがプレゼントされます。
©2019『ばるぼら』製作委員会