チェリストの
ヨーヨー・マ(YO-YO MA)が、30年来の付き合いのなかで数々のアルバムを残し、来日公演でもたびたび共演しているピアニスト、
キャサリン・ストットとの共演アルバム『
ソングス・オブ・コンフォート・アンド・ホープ』(CD SICC-30572 2,600円 + 税)を12月16日(水)に発表します。アルバムには、
ドヴォルザークの「家路」、「虹のかなたに」、
サイモン&ガーファンクルも歌った伝承歌の「スカボロー・フェア」、先日亡くなった
ヴェラ・リンの代表曲でもある「ウィ・ウィル・ミート・アゲイン」、チリのシンガー・ソングライター、
ビオレータ・パラの代表曲「人生よありがとう」など全21曲を収録。
ヨーヨー・マは、新型コロナウイルス感染拡大が続く3月13日に米ボストンの自宅から「家路」の演奏動画を投稿。瞬く間に1800万回を超えて再生されました。その後も「#SongsofComfort(ソングス・オブ・コンフォート)」のハッシュタグを付けた演奏動画をSNSに公開しています。それらの活動をしていくなかで、恐怖と孤立感にさいなまれる人々に、安らぎと希望をもたらす曲を届けるためにこのアルバムが企画されました。
「楽曲とは感情の入った小さなタイムカプセルです。長い間忘れていた夢や願望、活き活きとした気分、楽観、そして調和が込められることがあるんです」このアルバムについてヨーヨー・マとキャスリン・ストットは次のように記しています。「このアルバムに収録した曲はストーリーを伝え、公私両方の出来事を記念し、祝福、追悼、そして人生におけるあらゆるミステリーに声を与えるものです。
ポール・ロブソン(「オール・マン・リヴァー」)や
ビオレータ・パラの歌のように社会正義の推進者に敬意を表するものもあれば、ウー・トン(「屋根に降る雨」)、
フランシス・プーランク(「愛の小径」)、
ベンジャミン・ブリテン(「夏の名残のばら」)の曲のように私たちの喜び、想像力、悲しみの放浪者たちに敬意を表するものもあります。それらは
フェリックス・メンデルスゾーンがかつて書いたように、“言葉にするには曖昧すぎないどころか、むしろあまりに明確な”感情を表現する作品なのです」