坂本龍一が7月22日(水)に発売した、ソニー・ミュージックダイレクトのアナログ・レコード専門レーベル「GREAT TRACKS」のために選曲されたニュー・コンピレーション・アルバム『GREAT TRACKS』と、1985年にリリースされたアルバム『
エスペラント』のアナログ盤リイシューを記念した、音楽ライター柳樂光隆によるスペシャル対談の第2弾に、現在の日本を代表するバンド
ceroの荒内 佑が登場しています。
特設サイトで音楽ライター柳樂光隆によるスペシャル対談企画がスタートし、第1弾では1993年生まれで京都のレコード・ショップ「Meditations」のスタッフ兼バイヤーであり、ニューエイジ・ミュージックに造詣の深い門脇綱生が登場、現在的な視点から坂本の音楽を再解釈しています。第2弾は現在の日本を代表するバンドでもあり、アルバムをリリースするごとにその音楽を変化 / 進化させているceroの荒内 佑が登場。小学生の時に
YMOを聴き、中学時代から坂本龍一を聴くようになったという荒内が、そのきっかけや特に思い入れのある作品についてじっくり語っています。
『GREAT TRACKS』は、レーベル「GREAT TRACKS」のために選曲された4曲を、サウンドに定評のある12インチ45回転のアナログ・レコードに収録したニュー・コンピレーション・アルバム。1985年ラジオ番組に送られたデモ・テープがきっかけで制作された「STEPPIN’INTO ASIA」、1986年に発売されたアルバム『
未来派野郎』から「黄土高原」と「Ballet Mecanique」の2曲に加え、1987年〈NEOGEOツアー〉直後にバンド・メンバーをスタジオに集め収録された「BEHIND THE MASK」の計4曲を収録し、カッティングはバーニー・グランドマンが担当しています。
『エスペラント』は、1985年10月に発売された坂本の5作目のソロ・アルバム。前衛舞踏家モリサ・フェンレイの依頼によって制作された“架空の民族音楽”というコンセプトを反映しています。フェアライトCMIを徹底的に駆使して作られた人工美あふれる民俗音楽に、
アート・リンゼイのノイジーなギターが要所で取り入れられ、それらが渾然一体となった形式にとらわれない音楽は、坂本が目指したハイテクでテクノな普遍的エスニック・ミュージックを体現しています。カッティングは『エスペラント』のもつ独特なサウンドをエンジニアに理解してもらうため国内で行われました。
特設ページでは、80年代の坂本のスタジオ・ワークを支えた藤井丈司と、坂本のメイン・エンジニアをつとめた滝瀬 茂の両氏によって、当時のスタジオ制作の裏側の様子や、『エスペラント』リイシュー盤や『GREAT TRACKS』がどのようにして制作されたかの詳細が語られるスペシャル対談も公開中です。