『
カールじいさんの空飛ぶ家』『
インサイド・ヘッド』で2度のアカデミー賞に輝いた
ピート・ドクター監督の最新作『ソウルフル・ワールド』が、新型コロナ感染防止のために中止となった12月11日(金)からの劇場公開に代わり、12月25日(金)よりディズニー公式動画配信サービス・ディズニープラスで配信開始すると発表されています。
物語は、ジャズ・ピアニストを夢見る音楽教師のジョーがある日、米ニューヨークで一番有名なジャズ・クラブで演奏するチャンスを手に入れますが、浮かれ気分で街を歩いている最中にマンホールへ落下。目を覚ますと青く可愛らしい姿に変わってしまいます。その場所は生まれる前に“どんな自分になるか”を決める “魂(ソウル)の世界”で、夢や情熱、興味など、自分の人生を輝かせてくれる“人生のきらめき”を見つけることによって、人間に生まれることができるという世界。
そんな“魂(ソウル)の世界”でジョーが出会うのは、自分のやりたいことが見つけられず、「人間の世界に行きたくない」と何百年もその世界に留まっているソウルの22番。何を試しても“きらめき”を見つけられず、「人生って、そんなに大切なものなの?」と言う22番にジョーは、「人生には楽しいことがたくさんある」と“きらめき”を持つことの素晴らしさを伝えようとします。まるで人生の迷子のように“生きる目的をみつけられない”22番と、ジャズ・ピアニストになりたいという夢だけを追いかけ、“夢を叶えるためになんとしても地上に戻りたい”ジョー。本作では正反対の2人の出会いが生んだ驚くべき奇跡が描かれていきます。
また、日本版声優として、ジョー役を
在日ファンクのヴォーカル兼リーダーで俳優としても活躍する
浜野謙太、22番役を女優の
川栄李奈がそれぞれ務めます。2人はUS本社のオーディションを経て、見事ディズニー&ピクサー日本版声優の座を射止めており、共にディズニー&ピクサー声優初挑戦となります。浜野は「オーディションに参加できるだけでもすごく嬉しかったですし、本気で頑張ったので、受かったことが単純に嬉しかったです」と語り、川栄は、「本当に嬉しかったです。嬉しすぎて叫びました!」と喜びを語っています。
ジョーは、音楽こそが自分の人生のすべてだと疑わないまっすぐなキャラクターで、ミュージシャンになる夢を叶えるためにソウルの世界から地上に戻ろうと奔走する役どころ。ミュージシャンとして活動している浜野は、「自分に本当に近い存在ですね。プロのジャズ・ピアニストになる夢だけを追い続けるジョーを観て“俺だ!”と思いました」とジョーとの共通点を語ります。また本作は、ジョーと22番の正反対の2人によるコミカルなかけあいも魅力のひとつで、「面白いポイントをもっと面白くしたい、と何度もやらせてもらいました」と語る通り、俳優としてコミカルなキャラクターを演じることも多い浜野だからこそ、ジョーのコミカルさも見事に表現。そんなジョーを「いろんなことを見失ってしまうことはあるけれど、一途に追い求めて一生懸命になっているというところが愛らしいですね。それがコメディーにもなったりして、そのジョーの必死なところが僕は大好きです」と、キャラクターへの愛も明かしています。
一方22番は、「人間に生まれたくない」と何百年もソウルの世界に留まっている“こじらせ”ソウルで、ジョーが地上に戻るため共に冒険をするジョーの相棒のようなキャラクター。どこか憎めない天真爛漫なキャラクターを川栄が見事に演じ切っています。やりた
いことが見つからない22番について、川栄自身も学生の頃は将来の自分がイメージできず22番のようだったと振り返り、「22番のように、“何をしたらいいのか”“自分のやりたいことってなんだろう”と悩んでいる人が私の周りや若い世代には多いかもしれないです」と22番が多くの人の共感を呼ぶキャラクターと語ります。さらに、「そういう悩みを抱えている方はこの映画を見て考え方が変わると思います。これから先の大切なものが見つけられる映画です」と作品への期待が高まるコメントを寄せています。
ジョーと22番、正反対な2人が繰り広げる奇跡の大冒険の末に見つけた“人生のきらめき”とは何なのか。日常の中で“人生のきらめき”を見失っているすべての人に贈る、“魂”を揺さぶるファンタジー・アドベンチャーとして本作への期待が高まります。
©2020 Disney/Pixar.