ジョージ・ハリスン(George Harrison)の遺産管理団体「ハリスン・エステート」は、ハリスンが1970年11月27日に発表したソロ・アルバム『
オール・シングス・マスト・パス』の発売50周年を記念し、アルバムのタイトル・トラックの新ミックス「オール・シングス・マスト・パス(2020ミックス)」をデジタル・シングルで発表しました。新ミックスを監修したのは、
ビートルズや
ジョン・レノンの『
ギミ・サム・トゥルース.』、
ローリング・ストーンズの『
山羊の頭のスープ』などを手がけるポール・ヒックスです。
「父の残した伝説的なアルバム『オール・シングス・マスト・パス』の50周年を記念した事業として、このアルバムのタイトル・トラックのステレオ・ミックス盤のリリースは、2021年に予定している数々のプロジェクトのほんのさわりに過ぎません」とハリスンの息子、
ダーニは語っています。「僕たちは山のようなテープを掘り起こしているのです。箱いっぱいの大量のテープが、次から次へと出てくるんです。このアルバムの音をクリアなものにするというのは、常に父が一番望んでいたことで、実際、父が亡くなる直前まで、僕たちは共にその作業をしていました。しかし、その後の技術の進歩と、ポール・ヒックスがこのプロジェクトに関わってくれたおかげで、やっと実現にこぎつけることができたのです。僕たちの作業の成果を早く皆様にお聴きいただきたいと思っていますが、来年には、お待ちいただいた甲斐のあるものをお届けできるはずです」
フィル・スペクターがプロデュースし、当時LP3枚組でリリースされたアルバム『オール・シングス・マスト・パス』は英米のアルバム・チャートで1位を獲得。収録曲「マイ・スウィート・ロード」はビートルズのメンバーのソロ曲としてはじめてナンバー・ワンを獲得したシングルとなりました。「オール・シングス・マスト・パス(2020ミックス)」のデジタル・リリースのほか、11月27日の「ブラック・フライデー」に開催されたレコード・ストア・デイでは「マイ・スウィート・ロード」の7インチ・シングルが発売。2021年のはじめには、『オール・シングス・マスト・パス』50周年記念プロジェクトの全貌があきらかになる予定です。