乃木坂46として初となるアニメ版ミュージック・ビデオを26thシングル「
僕は僕を好きになる」で制作。
乃木坂46の
齋藤飛鳥・
梅澤美波・
山下美月が主演した映画『
映像研には手を出すな!』の原作者・
大童澄瞳とスタッフが、ストーリー性あるミュージック・ビデオの話しが盛り上がっているうちに、「ならばアニメ版でそれを実現してしまおう!」というのが制作経緯となります。立ち上がりが12月に入ってからということもあり、実質1ヵ月弱しか時間のない中で、ストーリー、絵コンテ、原画を大童自身が担当。アニメーションは映画『映像研には手を出すな!』の中でアニメを作ったmonofilmoが担当しています。
12月からストーリー、絵コンテなど制作開始。アニメーション制作は2020年末からスタート。監督は大童澄瞳(漫画家)。エアバイク部に所属するある女の子が主人公で、自分への葛藤を持ちながらも、学校生活や部活動などの模様が描かれています。
[コメント]最近の乃木坂46のMVは、物語性のある物が少ないとスタッフの方にお聞きました。そんな中で新曲『僕は僕を好きになる』を使って、ストーリーのあるMVを新たに作ってみたいという話しが盛り上がり、僕がストーリーなどを引き受ける事になりました。歌詞を読んだ時、自分自身の境遇と重ね合わせて「これは私の話ではないな」と思いました。歌詞から伝わってくる「どこかで悩んでいる誰か」はいったいどんな人なんだろうと思いを巡らせ、部活を舞台に、怪我をきっかけにストイックで周りを置いて行きがちになってしまった主人公が、仲間から差し伸べられた手によって、純粋に楽しかった日々を取り戻すというシチュエーションにたどり着きました。
苦労したのは納期です。時間がとにかくなかったので、映像編集ソフトを使って音楽の上に絵を貼り付けて作る「Vコン」を制作しました。曲に対して直感的に絵を組んで行けるし、チーム内でイメージも共有しやすいので良かったと思います。幸い僕は映画部出身で現役YouTuberでもあるので、映像編集自体は「お手の物」でした。――大童澄瞳