韓国・ソウル出身のマルチ・アーティスト、
イ・ラン(Lang Lee)が、
アレン・ギンズバーグの詩集『アメリカの没落』の出版50周年を記念するアレン・ギンズバーグ財団が企画制作したコンピレーション・アルバム『Allen Ginsberg’s The Fall of America: A 50th Anniversary Musical Tribute』に参加。ギンズバーグの「Death on all Fronts」を取り上げ、タイトルを「Pain on all Fronts」に変えたオリジナル曲を提供しました。アルバムは、2月5日(金)にデジタルで配信され、6月4日(金)にはCDとLPが発売されます。また、収益はすべて、音楽を通して米国の選挙制度における有権者登録と民主主義への参加・促進を呼びかける団体、
ヘッドカウントに寄付されます。
「Pain on all Fronts」の韓国語訳は、イ・ランと親しいシンガー・ソングライターで、これまでもギンズバーグの韓国語訳を手がけてきたキム・モギンが担当。レコーディングにはチェリストのイ・ヘジが参加し、アレン・ギンズバーグのアーカイヴより、本人が該当の詩を朗読する音声も使用しています。
イ・ランは「Pain on all Fronts」について「わたしは今まで他人のつくった詩を歌ったことはほとんどありませんでしたが、今回、国も時代も超えた他者の詩を歌う経験は特別なものでした。アレン・ギンズバーグの英語の言葉を韓国語に翻訳して生まれた“翻訳調”で歌うことになりましたが、それも今までやったことがなかった分、逆に面白い体験となりました」とコメント。
アルバムには、イ・ランのほか、
坂本慎太郎、
ビル・フリゼール、
サーストン・ムーア、
アンジェリーク・キジョー、
デヴェンドラ・バンハート、
ヨ・ラ・テンゴら多彩なミュージシャンが参加しています。