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映画『MR.BIG〜3・11から10年』特別上映会とトーク・イベントを開催 ビリー・シーンからのメッセージも

MR.BIG(US)   2021/03/09 14:06掲載
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映画『MR.BIG〜3・11から10年』特別上映会とトーク・イベントを開催 ビリー・シーンからのメッセージも
 3月18日(木)に開幕するTBSドキュメンタリー映画祭に先がけ、米ロック・バンド、MR.BIGを追った映画『MR.BIG〜3・11から10年 被災地とともに歩んだ外国人バンド』の先行特別上映会と本作の監督・川西全と、音楽評論家 / DJの伊藤政則が登壇するトーク・イベントが、3月8日に東京・LOFT9 Shibuyaで開催されました。イベントでは、バンドのベーシストであるビリー・シーンからのメッセージ動画も上映され、会場はこの日いちばんの盛り上がりを見せました。

[オフィシャル・レポート]
3月18日(木)より開催されるTBSドキュメンタリー映画祭の先行特別上映会&トークイベントが、3月8日(月)LOFT9 Shibuyaにて開催された。東日本大震災直後の2011年4月、「東北の人々を音楽で元気づけたい」と、いち早く被災地でコンサートを行った米ロックバンド「MR.BIG」を追った、映画『MR.BIG〜3・11から10年 被災地とともに歩んだ外国人バンド』が特集された。本作の監督・川西全さん、音楽評論家・DJの伊藤政則さんが、LOFT9 Shibuyaに登壇した。

会場は満席で、MR.BIGファンが駆け付け、大きな拍手と共にトークイベントが始まった。「ヘヴィメタルファンとして、会社のイベントでメタルの神様・伊藤政則さんと一緒にイベントができるなんて、とてもうれしいです!」と、川西監督が挨拶をした。「川西監督が撮った映画『MR.BIG〜3・11から10年 被災地とともに歩んだ外国人バンド』は、まさに愛情が毛細血管のように張り巡らされた作品」と、伊藤さんが本作に絶賛コメントを寄せた。

川西監督は、「伊藤さんのラジオを聞いて育ったロックファンで、当時『NEWS23』を担当していて、MR.BIGを報道でどう追えばいいのか、最初は悩んだ。でも2011年、東日本大震災のあと、MR.BIGが来日することに運命を感じた。被災地の静けさの中で、日常はいかに音楽があふれているのか、そしてこの静けさの中でMR.BIGの音楽を届けたい」と取材のきっかけについて話した。なぜ東日本大震災のあとMR.BIGが誰よりもはやくライブを開催したのか、その背景には「1989年サンフランシスコ大地震、94年LA大地震のあと、チャリティーコンサートなどを通して、音楽が多くのひとの心を励まし、そしてコンサートスタッフなど雇用や経済面からも復興を助けたということ」が大きく、だからこそMR.BIGは、阪神淡路大震災の際に、チャリティーコンサートに続き、東日本大震災の後も誰よりもはやく被災地のファンに音楽を届けた」と、伊藤さんがMR.BIGの日本に寄せる思いを伝えた。

ここでMR.BIGのメンバー・ビリー・シーンさんからのメッセージ映像が上映された。コロナ禍における音楽活動について、「今の状況は多くのミュージシャンにとって厳しい状況だ。多くのバンドにとっては非常に厳しい状況だ」と話した。また自身の活動について、「自分は幸運にもMR.BIGで成功することができたが、僕らも2022年までライブができるかわからない」とし、そのような中でも「自分はPCで世界中の人たちと連絡をとっていて、届いたメールは2万通にも達した。彼らにとにかく返事をして、前向きな言葉で励まして、練習して、曲を書いて、レコーディングする。これが自分に今できるすべてだよ」とコロナ禍だからこその、新しいコミュニケーションについても言及した。「僕は政治家でもないし医療関係者でもない。自分なりの考えはあるが、あくまで個人的意見だ」と、自身がいまできることについて思いを述べた。「世界中の人々が安全で病気にかからずにいてほしいが、同時に働いてお金を稼ぎ、生活できるようになってほしい。みんなが早く働くことができるようになってほしいんだ」と、日常生活が早く戻るよう願っていた。

いま全世界においてエンターテインメント業界は困難な時代を迎えている中、MR.BIGの再結成はあるのか、という問いに対し、「ビリーさんを取材をした際に、やはりパットさんの不在は大きいと感じた。パットさんが亡くなったあとのヨーロッパツアーでの違和感、パットを失った喪失感から抜け切れていないのではないか」と川西監督が語った。「パッとみて、パットがいない!のはやっぱり大きい。でも可能性はないわけではないと思う。ここは川西監督が“MR.BIG再結成委員会”を立ち上げて、働きかけないと!」と伊藤さんの言葉に、会場からは大きな拍手が巻き起こった。

「映画祭で上映される劇場版のナレーションを担当し感じたのは、川西監督がMR.BIGの未来を描こうとしていること」と、映画の見どころを伊藤さんが語ると、「タイトルに“10年”とあるけれど、これがゴールではなく、ここからまだ未来のMR.BIGを見せてくれるはず、そしてそれを追いかけたい。見どころというより、決意表明をする場になってしまいました」と、川西監督が映画、そしてMR.BIGへの熱い思いを語り、トークイベントが終了した。

そして最後にMR.BIGのメンバー・ビリー・シーンさんから、会場へのメッセージ映像が届くと、会場は最高の盛り上がりを見せた。


[ビリー・シーンさんからの会場へのメッセージ全文]
今回MR.BIGの日本での“現象”についてドキュメンタリーを作ってくれてありがとう。1988年に結成し、来日して以降、みんなはバンドを愛してくれた。僕らは素晴らしい人々に囲まれ、素晴らしい経験をし、貴重な時間を過ごしてきた。自分の人生の中でMR.BIGの日本での体験はもっとも人生を変えた出来事のひとつだ。だから信じられない体験をさせてくれたみんなにどんな感謝の言葉を贈ればいいのかわからない。みんなのことを本当に愛しているし会えないのが本当に寂しい。またみんなに会って一緒になれる日が一日も早く訪れることを願っているよ。

TBSドキュメンタリー映画祭
tbs.co.jp/documentaryeigasai2021
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