サックス奏者、ソングライター、哲学者、作家として活躍するUKジャズのキーパーソン、
シャバカ・ハッチングス 率いる
サンズ・オブ・ケメット (Sons Of Kemet)が、インパルス!からの2ndアルバム『
ブラック・トゥ・ザ・フューチャー 』を5月14日(金)に発表します。アルバムから、ラッパーのコジェイ・ラディカルをフィーチャーする先行曲「ハッスル」がリリースされ、ミュージック・ビデオが公開されています。
このミュージック・ビデオには、2人のダンサーが内的な限界を超えようとする様子や、闘いの二面性が描かれており、ハッチングスは「ストーリーがすすむにつれ、自分の中にある異なるふたつの思いが和解し、一体となる様子を表現しました。わかりあうことで、初めて再生への道を歩みだすことができるのです」と語っています。
アルバムは前作『
ユア・クイーン・イズ・ア・レプタイル 』と同様、テナー・サックス / ベース / ツイン・ドラムという編成。コジェイ・ラディカルのほか、米シカゴを拠点にするバンド・リーダー兼ヴォーカリスト、
エンジェル・バット・ダヴィド 、アメリカの詩人、ムーア・マザー、前作にも関わったジョシュア・アイデヘン、イギリスの伝説的なグライムMC、D Double Eなどをヴォーカリストに迎えたダイナミックな作品です。
ジョージ・フロイドの死を発端に全世界に広がったブラック・ライヴス・マター運動に強く共感をしたというハッチングスは、「このアルバムには力、記憶、癒しを呼び起こすための音楽を込めました。ブラック・パワーのために努力することの意味を再定義し、再確認するための流れを表現しています」「聴く人の文化的背景が意味を創り出してくれたらと思っています。人類が進歩するためには、未来に向けて黒人であることの意味を考えなければなりません」とコメントしています。
Photo by Udoma Janssen VIDEO