大西順子 2021/04/01掲載(Last Update:21/04/05 14:04)
ピアニスト
大西順子のトリオ・プロジェクト最新作の制作が決定。先行して4月7日(水)、8日(木)に、東京・ブルーノート東京にて本格お披露目となる2DAYS公演が開催されます。
この数年「ザ・セクステット」などアンサンブル企画に注力しさらに音楽の幅を広げてきた大西順子ですが、待望の最新トリオ作に向け、
井上陽介(b)と
吉良創太(ds)とのレギュラー・トリオにパーカッショニストを加えた、トリオ + 1編成のカルテットが結成されました。パーカッショニストには大西が共演を熱望し続けた日本を代表する奏者・
大儀見元が参加します。
大西自身が「これまでたくさん演奏してきたレパートリーにも新たな輝きが宿った」と熱く語るほど、パーカッションの参加によりバンド・サウンドは各段にパワーアップ。大きな手ごたえを得て挑む本2DAYS公演では、計4セット、重複曲無しのプログラムで、新バンドが本格披露されます。そのセットリストの中には、1992年のデビュー作『
WOW』収録の大ヒット・ナンバー「ジャングラー」の再演や、今年2月に急逝した
チック・コリアの「カルテットNo.1」など、意外とも思われる驚きの楽曲も用意されています。
今回いち早く、本人インタビューとバンドリハーサル映像が到着。是非ライヴでその全貌をご覧ください。
[大西順子コメント抜粋]数年前からパーカッションを入れたバンドを結成したいと思っていたのですが、その頃は他のプロジェクトが進行中でした。大儀見さんにはだいぶ前からラブコールを送っていましたが、やっと一緒に音楽を作っていくことができます。ラテンはもちろん、ジャズ、ポップス、ロック、フリーとどんなジャンルでも絶妙な味付けや太いグルーヴをバンドに与えてくれる素晴らしいミュージシャンです。(打楽器が入っていても、いわゆるラテン・ジャズと呼ぶことはできない)このバンドでしか聴けないサウンドを作っていけるのではと思っています。今まで私がこだわってきた、デューク・エリントンやセロニアス・モンクやチャールズ・ミンガスの楽曲やブルースをこのバンドで解釈しつつ、カルテット用の新曲を書いたり、どんどん新しいレパートリーに挑戦していきたいですね。Photo by Mayumi Koshiishi