3月29日に開催された〈PIANO DAY〉を記念し、
ニルス・フラーム(Nils Frahm)は2009年に「Erased Tapes」からの1stアルバムとして録音したものの、これまで未発表だった『
グラーツ』をリリース。CDとLPが5月21日(金)に発売されます。
9曲からなるこのアルバムは、米ニューヨークで行なわれたAES Conventionでクラシカル・サラウンド・レコーディング賞を受賞したトーマス・ガイガーによる「Conversations for Piano and Room」の一部としてオーストリアのグラーツ国立音楽大学で録音されたもの。収録曲「Hammers」はその後のライヴでたびたび披露され、2013年のアルバム『
スペイシーズ』でも聴くことができます。
フラームはこのアルバムについて「グラーツでのセッションでは、グランドピアノから音楽を絞り出さなければならなかったことを覚えています。今聴いても楽しいのですが、私はこの録音をしばらくの間、秘密にしていました。なぜなら、この録音は私にとってずっと若い頃の自分のように聞こえるし、当時の音楽表現の多くは、今の私には再現できないからです」とコメントしています。
Photo by Sebastian Rieck