ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席フルート奏者を務める
エマニュエル・パユ(Emmanuel Pahud)が、
レ・ヴァン・フランセらとともに録音したニュー・アルバム『モーツァルト&フルート・イン・パリ』を7月9日(金)に発表します。
アルバムは19世紀後半のフランス作品とモーツァルトの協奏曲との関連性を解いたCD2枚組で、収録された9つの作品はすべてパリを起源とした独奏フルートを伴うものです。19世紀後半に活躍した、フルート奏者の
ポール・タファネルは洗練された演奏技術が高く評価され、1893年からパリ音楽院でフルートの教授を務め、フルートのフランス楽派の創始者となりました。エマニュエル・パユと、
フランソワ・ルルーは、その時代のパリ音楽院を研究し、プログラムを組み立てています。
DISC 1は、オーストラリアのアボリジニ文化の創造物語を想起させる2014年作曲の『エルサン:ドリームタイム』から始まり、2021年に没後100年を迎えたサン=サーンスの作品を3曲、そしてシャミナード、プーランク、フォーレらの曲を収録し、フランス音楽シーンに息づく“粋”をアルバムに仕立てました。プーランクとフォーレの作品は、管弦楽伴奏編曲版で演奏されます。
DISC 2には、モーツァルトが1778年にパリに滞在していた時に作曲した2つの協奏作品「管楽器のための協奏交響曲 変ホ長調K.297b」と「フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299」を収録。フェリーニ監督の諸作や『
ゴッドファーザー』などの映画音楽で知られる
ニーノ・ロータによるカデンツァが聞ける「フルートとハープのための協奏曲」ではウィーン・フィルの首席ハーピスト、アンネレーン・レナエルツと共演しています。