株式会社徳間書店は、1992年4月に突然この世を去った孤高のシンガー・ソングライター“
尾崎豊”について、友人、スタッフ、ミュージシャン仲間、実父など、全て実名の証言を中心に、自らも生前の尾崎豊のライヴ現場を数多く体験した著者・石田伸也が纏めたノンフィクション作品『評伝 1985年の尾崎豊』を6月4日(金)に発売します。
※本書は『週刊アサヒ芸能』2011年4月7日号から4月28日号まで連載された「尾崎豊の残響」をもとに、大幅に加筆・修正し、再構築したものです。 世の中が狂乱のバブル経済に向かっていた1985年、時代に逆行するかのような孤高のロック・シンガーが圧倒的な支持を得ました。その唯一無二のカリスマ性から、今でも多くの人々に語り継がれる尾崎豊は1983年12月1日、シングル「
15の夜」とアルバム『
十七歳の地図』でデビュー。それから、1992年4月25日に僅か26歳という若さで壮絶な死を遂げるまで、「
I LOVE YOU」「15の夜」「
卒業」「シェリー」「僕が僕であるために」「
OH MY LITTLE GIRL」など、短い生涯に残した楽曲はいくつもスタンダードとして愛され、生前を知らない現代の若者たちにも根強く支持されています。
それだけ多くの人の心に現在も残る彼だけに、デビューしてから亡くなるまでの約7年間のエピソードは枚挙にいとまがありません。しかし同時に、孤高のカリスマ故に神秘のベールに包まれた部分も多くあります。本書『評伝 1985年の尾崎豊』では、その激烈な生とメッセージを、没後30年目を迎える2021年春、実父や同志だった
中村あゆみ、
ダイアモンド☆ユカイなど、尾崎をよく知る者たちの証言の数々や、84年のステージ上の骨折により表舞台から離れ、復活とともに急激に社会現象となった“1985年”を主軸に置き、なぜ尾崎豊が求められたのか、時代の象徴となったのかを、混迷の社会背景を、自らも尾崎のライヴ現場を数多く体感した著者が丹念に紐解く、珠玉のノンフィクション作品となっています。
石田伸也著『評伝 1985年の尾崎豊』(徳間書店)