現代のブラジルを代表するシンガー・ソングライターの一人で、先月ひさびさの新曲「カルマ」を発表した
マリーザ・モンチ(MARISA MONTE)が、10年ぶりのニュー・アルバム『ポルタス』を7月2日(金)に配信リリースしました。
スタジオ録音のオリジナル・ソロ・アルバムとしては『
あなたが本当に知りたいこと』以来10年ぶり、SONY MUSIC移籍第1弾となる『ポルタス』は16曲で構成されており、
アルナルド・アントゥニス、
セウ・ジョルジ、ナンド・ヘイス、プレチーニョ・ダ・セヒーニャ、ダヂ、シルヴァ、ペドロ・ベイビーといった長年のパートナーに加えて、シコ・ブラウン(
カルリーニョス・ブラウンの息子)、マルセロ・カメーロ、フロール(セウ・ジョルジの娘)という新顔たちとのコラボレーションも実現。その素晴らしいキャリアを通じて培ってきたスキルがあってこそ生み出されるスタイルと流れによって、多彩なジャンルを織り交ぜるマリーザの能力を十二分に示した作品で、繊細なニュアンスで様々なテーマが展開、ソウルに満ちたヴォーカルを聴かせてくれます。ジャズとソウルを注入したコンテンポラリー・ブラジリアン・ポップ・アルバムとなっています。
新型コロナウィルスのパンデミックにより、レコーディング、ミキシング、マスタリングはリオデジャネイロ、リスボン、ロサンゼルス、ニューヨークを結びリモートで行なわれました。この作業についてモンチは「それほど難なく、すべてがうまくいったわ。もし飛行機に乗って会いに行くことができていたらトライしなかったことだけどね。対面でやることが不可能だったからこの手を取ったけど、本当にうまくいったから、今後も(リモートで取り組むことは)ずっとやめないと思う」。アルバムのビジュアル・コンセプトはアートワークも含め、ブラジル人画家マルセラ・カントゥアリアが手がけており、これについては「最終的には、それぞれの感性をアートという作品に込める2人の現代女性の視覚と聴覚による対話になった。彼女は自分の作品に私とこれらの曲をとても素晴らしい解釈で反映させてくれたと思う。すべてのトラックと私自身の表現に、私の想像以上に力を与えてくれたと思うわ」と語っています。