ジョニー・デップ製作&主演最新作『MINAMATAーミナマター』が、9月23日(木・祝)より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー。本作の全国での公開に先駆け、8月21日(土)に、映画の舞台である熊本・水俣市での先行上映が決定しています。
熊本県水俣市のチッソ工場の廃水を原因とし、現在まで補償や救済をめぐる問題が続く水俣病。その存在を世界に知らしめたのが、写真家ユージン・スミスとアイリーン・美緒子・スミスによる写真集「MINAMATA」です。ジョニー・デップ自身が長年の憧れだったと語るユージン。彼の遺作ともなったこの写真集を基に、ジョニーの製作 / 主演で待望の映画化が実現。映画では、報道写真家として功績を評価されながらも心に傷を抱えたユージンが、パートナーのアイリーンとともに水俣を訪れ、現地で暮らし人々の日常や抗議運動、補償を求め活動する様子を写真に収めていく濃密な日々が描かれます。
この度、8月21日(土)に全国での公開に先駆け、映画の舞台水俣市での先行プレミア上映が決定。撮影前の2018年にプロデューサーらと水俣を訪れ、生き残った患者や家族と対面しこの出会いで「水俣の人々を正しく描こうと決意した」と監督のレヴィタスは語り、ベルリン国際映画祭ほか各国のプレミアでも「水俣にお礼を言いにいきたい」と事あるごとに口にしてきたジョニー・デップ。映画の製作陣の思いを受け“日本最速”での上映会が決定しました。上映会に先立ち、今年の6月に現地の有志による上映実行委員会を組織し急ピッチで準備を進めています。
[コメント]映画『MINAMATAーミナマター』は、主演されているジョニー・デップさんの心が震えた出来事を元に、彼自身が製作にも携わって作られた映画です。今回、私たち実行委は、映画の舞台でもあるこの水俣市で上映会の準備を進めています。その中での私たちの思いは、水俣病に関わってきた方たちだけでなく、これまで水俣病に距離を置いていた方にもこの映画を純粋に観てもらいたい、というものです。
今回、ハリウッド映画を全国ロードショーに先駆けて観る機会を作れることは夢のようで、とてもワクワクしています。この映画を観ていただくことで、市民の皆さんにも、みんなの力で美しく再生した水俣を改めて感じていただけたら嬉しいです。――水俣上映実行委員会 実行委員長© Larry Horricks
© 2020 MINAMATA FILM, LLC