開催から半世紀を迎えた
ピンク・フロイドの初来日公演があらためて注目されるなか、〈箱根アフロディーテ〉を主催したニッポン放送が特別番組『伝説の箱根アフロディーテから50年~ピンク・フロイド貴重音源、奇跡の発掘~』を7月29日(木)にオンエアします。この番組にピンク・フロイドのドラマー、
ニック・メイスンと、ピンク・フロイドから多大な影響を受けた
松任谷由実が出演します。
ニック・メイスンのインタビューは7月22日(木)に英ロンドンと東京をZOOMでつないで収録されたもの。もともとインタビューすることが非常に困難なピンク・フロイドですが、初来日50周年記念特番のために急遽実現しました。インタビューの中でニック・メイスンは当時を振り返り、今回新発見された映像と箱根の思い出を以下のように語っています。
「箱根アフロディーテはとても興味深いコンサートだったよ。私たちも結構長い間話題にしていたんだ。異色の経験だったからね。ミニ・ウッドストックという感じで演奏していてとても心地よい環境だった。私たちの日本での演奏の中でもベストの部類に入るものだ。映像も見たよ。素晴らしかったね。50年前の私たちがどんないでたちでどんな音をやっていたかをスナップショットのようにとらえていた。そして、初めて日本に行った時のことを思い出したよ。並外れた大冒険のような気がしていたからね。アメリカのツアーはやっていたけど、当時の日本は私たちにとっては本当に異国で、日本のことはあまり知るよしもなかったんだ。うちの孫たちはスシやサシミが大好きで日本料理店が大のお気に入りだけど、私たちは…(思い出し笑い)…生魚の載ったお皿が出てきたときには唖然としたものだよ(笑)」
「日本のファンの皆さん、箱根アフロディーテで私たちがプレイしてから50年が経ったことを、一緒に祝うことができて嬉しいよ。あれは、私が今でも大きな愛着をもって記憶しているギグの一つであることは間違いない。他のメンバーもみなそう思っていると確信している。出演できて楽しかったし、私たちにとっては異国情緒を満喫できた特別なアドベンチャーだった」
この特別番組でパーソナリティを務めるのは、『箱根アフロディーテ』Aステージで進行を担当した
亀渕昭信と、高校3年生で岩手から『箱根アフロディーテ』を観に行った
伊藤政則。8月4日(水)に発売される『
原子心母(箱根アフロディーテ50周年記念盤)』から、貴重な当時のライヴ音源をラジオ初オンエアするほか、イベントの熱狂を体験した当事者が伝説の夜を振り返ります。ステージMCを担当した、伝説のラジオDJ、
糸居五郎の当時の生々しいナレーションも本邦初公開されます。