オリジナリティあふれる南部鉄器を生み出してきた岩手県奥州市は水沢の南部鉄器工房「南部宝生堂 及富」が8月1日より発売を開始した、南部鉄器のアナログ・レコード専用スタビライザー「7”/12” DUAL DISC STABILIZER OTM80821」(価格 / 22,000円[税込])のPVが公開。本製品の製造過程を伝える映像には、ビートメイカーのMa’Koがリミックス、
MAHBIEが編曲を務め、
久保田麻琴がマスタリングを手掛けた水沢の名物民謡「水沢ざっつぁか」のリミックス・ヴァージョンが使用されています。
南部鉄器の若手職人、大川寛樹とDJ・ミュージシャンらとの対話が発端となった「7”/12” DUAL DISC STABILIZER OTM80821」は、「一般的な12inchレコードだけでなく、未だ愛好家の多い7inch(ドーナツ版)と兼用できるものを」という要望に応えた、7インチ / 12インチレコードの両方に対応する“デュアルレコードスタビライザー”。鋳鉄の制振性を活かしながら、ハンドリング性にもこだわり、縁にローレット加工(細かい凹凸状の加工)を入れ、強めの面取りを施すことで、プレーヤーへの着脱しやすさと持ちやすさも実現したものです。開発にあたり、クラブ・シーンで精力的に活動するDJ・プロデューサー野崎和宏の協力のもと、本スタビライザー使用時におけるレコード音質の衡量も実施。低域が上がり、高域(22kHz)・中域を抑える効果を確認、通常のリスニングはもちろん、アナログ音源をデジタルにサンプリング、量子化する際にも有効とのことです。
公開されたPVは、水沢の夏祭りの名物「水沢ざっつぁかまつり」にて披露される創作踊り「水沢ざっつぁか」(作詞: 油井長三、作曲: 小町昭、歌:
三橋美智也)のリミックス・ヴァージョンにのせて、「7”/12” DUAL DISC STABILIZER OTM80821」の製造過程を映したもの。
DEJIの7thアルバムに楽曲提供しているビートメーカーのMa’Koが、同曲をヒップホップ調にリミックス。加えて、
田我流のバックDJも務めるMAHBIEが編曲したほか、地元のパーカッショニストのHayatoが参加しています。さらに、マスタリングは久保田麻琴が担当。一番の年長者として一筋縄ではいかないマスタリングを施しています。
他の地域同様、毎年8月に開催されている奥州水沢夏まつりは、今年中止となりました。古くから親しまれる民謡のリミックスを使用した本PVは、コロナ禍収束後の祭りの復活とクラブカルチャーの再燃への願いが込められています。