ジャズ・ベーシスト / シンガーの
エスペランサ(Esperanza Spalding)が人々のストレスや悲しみを和らげるために、さまざまな分野の専門家と協議して作られた究極のヒーリング・アルバム『ソングライツ・アポセカリー・ラボ』を10月1日(金)に発表します。収録曲「Formwela 10」のミュージック・ビデオが新たに公開されました。
『ソングライツ・アポセカリー・ラボ』は、ソングライターが治療方法やヒーリングの知識をどのように自分の楽曲制作に取り入れることができるかを模索する為にエスペランサが約1年間にわたり行なってきた共同作業から生まれたもの。米ニューヨークのローワー・マンハッタン、オレゴン州ワスコとポートランドにある研究室にて、ミュージシャン、神経科学、音楽療法、心理学、民族音楽学、黒人音楽、イスラム神秘主義、南インドのカーナティック音楽などの専門家達とコラボレーションし制作、録音されました。それぞれの楽曲は、混沌とした時に自分自身を落ち着かせたり、攻撃性を和らげたり、パンデミックによってもたらされた悲しみや孤独感に対処するなど、リスナーに対し意図された効果をもたらすように制作されたそうです。
レコーディングにはドラマーの
フランシスコ・メラ、ピアニストのレオ・ジェノベーゼ、ギタリストの
マシュー・スティーヴンス、サックス奏者の
アーロン・バーネット、ヴォーカリストの
コーリー・キング、サックス奏者の
ウェイン・ショーター、ヴォーカリストのガナヴィヤらが参加。プロデューサーにはエスペランサのほか、
ラファエル・サディーク、PHOELIXが起用されました。
エスペランサはこの試みについて、ニューヨーク・タイムズ紙に「私たちがやりたいのは、人々が音楽に何を求めているのかを聞くことです、例えば、あなたには何が必要ですか?これは、あなたが何のために曲を必要としているのかを聞くための招待状であり、それによって私たちが研究や調査で何を探求すのかを知ることができるのです」と語っています。
Photo by Samuel Prather