歌舞伎の舞台を多彩なカメラワークで撮影し、高画質映像と5.1CHサラウンドの音響で楽しむシネマ歌舞伎。この度、最新作『桜姫東文章』を上の巻・下の巻の2部作として2022年春に公開することが決定。
本作は、今年4・6月に上演された歌舞伎座公演を撮影。かつて、“孝玉コンビ”と呼ばれ一大ブームを巻き起こし、今なお絶大な人気を誇る
片岡仁左衛門(前芸名 片岡孝夫)と
坂東玉三郎が、ファン待望の演目で36年ぶりに共演し大きな話題となりました。
奇才・鶴屋南北による、『東海道四谷怪談』に並ぶ人気作である『桜姫東文章』は、南北ならではの退廃的な美が溢れる傑作。運命に翻弄されながら流転の人生を歩む桜姫と、因果の糸に執着して身を滅ぼしていく清玄、悪の魅力を放つ権助を中心に、始終目の離せない展開が繰り広げられます。その奇想天外で斬新な物語は、現代のクリエイターたちのインスピレーションとなり、今も様々な演劇、映画、漫画等の題材に取り上げられています。
権助と清玄をそれぞれ別の俳優が演じることもある中、今回は桜姫を玉三郎、権助と清玄の二役を仁左衛門が演じるという、36年前の共演時と同じ配役が実現。公演が発表された瞬間からSNSでは「ずっと観たいと思ってた作品!」「夢か!」といった歓喜の声が溢れ、両月ともにチケットは即日完売となりました。
歌舞伎ファンならずとも必見の本作は、シネマ歌舞伎ならではのカットや編集を盛り込みドラマティックな映像作品となって、2022年春、スクリーンによみがえります。