10月30日(土)〜11月8日(月)にて開催予定の第34回東京国際映画祭の新たなポスターが完成。
2020年まではソフトバンクのCMなどで有名な
佐々木宏がクリエーティブ・ディレクターを務め、
蜷川実花の写真をあしらった形のデザインでポスターを展開してきましたが、今年からは日比谷・有楽町・銀座エリアへの移転や部門の改変などもあり、東京国際映画祭が新たに生まれ変わる年ということで、ポスター・ヴィジュアルも人をフィーチャーした形のこれまでにないものに刷新をしました。
今回のヴィジュアルを手掛けたのは世界的に著名なデザイナー、コシノジュンコ。コシノが自身で作った伊藤若冲のニワトリの画をモチーフにした衣装をまとった女性が風を切って歩いていくイメージで作り上げたものになります。今年の東京国際映画祭の大きなテーマの1つとして「越境」というコンセプトがあり、コロナによるコミュニケーションの断絶、男女差別、経済格差、国際紛争、色々なボーダーが世界にはあるかと思いますが、そういったものを乗り越えて、さらにその先にある映画の姿を観て頂きたいという思いがありました。今回コシノが手掛けたポスターはそういったコンセプトをヴィジュアライズしたものになります。
[コメント]映画祭は憧れなので、今回のお話を頂いたときはびっくりもしましたがとても嬉しかったです。今回のビジュアルはかっこいい女性が、コロナも吹っ切れて、前に向かう、風を切って向かうというイメージが今回の東京国際映画祭のある意味でのビジョンでもあるかと思いました。そういう意味で、理屈ではなく、見てわかるというような、風を切って歩いて行くというような、そういったイメージで作りました。――コシノジュンココシノジュンコさんとは、これまでもパリ、ニュ−ヨーク、アジアの国々など世界中のあちこちで仕事をご一緒してきましたが、その国際感覚の豊かさと前向きなエネルギーにいつも圧倒されてきました。そういうコシノさんにこのたびデザインを担当頂くことになって、東京国際映画祭が国際色を一段と強め、ステップアップしていければと思っています。――東京国際映画祭チェアマン 安藤裕康©2021 TIFF